Tasting Notes テイスティングノート

2021.2.17 スペイサイド

トーモア1995 25年 45.5% ホグスヘッド / BBR 日本市場向けグリーンボトル

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トーモア1995 25年 45.5% ホグスヘッド / BBR 日本市場向けグリーンボトル

容量:700ml
ボトラーズ:BBR ※復刻ラベル ※日本市場向け
生産地域:スペイサイド
蒸留所名:トーモア
樽の種類:ホグスヘッド
カスク№:20191
蒸留年:1995
熟成年数:25年
ボトリング年:2020
度数:45.5%
総本数:263本
発売時期:2021年2月 ※参考価格 税抜2万円代前半
飲んだ場所とタイミング:ハリーズ高岡 2021年2月
コンディション:開けたて

スペイサイドモルトの中で、個人的には優しく中庸なイメージのトーモア蒸留所で、フルーティな物も散見されます。

このボトルに関しては、老舗ボトラーズのBBRからのリリースで、日本市場向けにグリーンボトル(緑色のボトル)で販売され、インポーターのテイスティングノートにはトロピカルフルーツというコメントがあったことで、ちょっとした話題になっていました。

モルトヤマ 店主 下野孔明のテイスティングノート

香り:トップノートは強くグラッシー、青いマンゴーの皮、パパイヤ、バニラ、ワックス。全体的に軽やか。

味:ライト、スムーズ、バニラクリーム、重湯、青いマンゴー、青いパパイヤ、少しオイリーさとシロップ、僅かな樽のエグミ。

まずグラッシーさ(植物感)が支配的で、そこからフルーティさの片鱗が感じ取れるという印象で、全体的に軽快でライトでした。
トーモアに関しては、割とこの青い(※緑色)フルーティさや植物感が出やすい蒸留所のように思います。
人によっては、青い瓜系のメロンのように感じられる方もいるかも知れません。

全体的にも比較的近年のアイリッシュやインチガワーにも似ている要素があり、どちらかというと関西の方面の愛好家の方に比較的好まれそうなテイストだと思いました。

インポーターのテイスティングノートのトロピカルフルーツというテイスティングノートに関しては、私が感じた『青いマンゴー、青いパパイヤ』という要素は、確かにトロピカルフルーツと定義からは外れていないかもしれませんが、モルト好きの方の中でトロピカルフルーツというと、黄色いマンゴーや熟したパッションフルーツのような強い甘みや香りを伴う甘さで、果肉自体が黄色や赤みのあるオレンジ色のイメージの異国(南国)の果物のフルーティさのことをイメージされたり期待される場合が一般的であろうことを考慮すると、単に『トロピカルフルーツ』とテイスティングノートに記載するのは、大雑把で少々語弊があるのではないかと思ったのが正直な感想です。

トロピカルフルーツに関しては、飲み手の中でも議論の耐えない要素で、パイナップルを含めるのか否か、ライチやマンゴスチンのようなニュアンスもトロピカルフルーツと言うべきなのか、エキゾチックなフルーツと分けて表現すべきかなど議論のあるところなので、それについて何が正しいということは難しいですが、少なくても単独で単に『トロピカルフルーツ』と明確に使用する場合は、食べ頃のマンゴーやパッションフルーツに類する要素がある程度明確に感じられないと、間違いとは言えなくても、なかなか飲み手の納得が得られないように思われます。

トロピカルフルーツという言葉の使い方の難しさを改めて痛感させられる1本でした。


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