Tasting Notes テイスティングノート

2021.2.24 ハイランド

アードナムルッカン シングルモルト 09.20:01(瓶詰月/年/バッチ番号) 46.8% / オフィシャルボトル

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アードナムルッカン シングルモルト 09.20:01(瓶詰月/年/バッチ番号) 46.8% / オフィシャルボトル

容量:700ml
ボトラーズ:オフィシャル
生産地域:西ハイランド
蒸留所名:アードナムルッカン
樽の種類:65%バーボン樽、35%シェリー樽
カスク№:…
蒸留年:… ※2014年と2015年の原酒を使用。
熟成年数:…
ボトリング年:2020
度数:46.8%
総本数:15,950本
発売時期:2021年2月 ※参考価格 税抜5,600円程度
飲んだ場所とタイミング:ハリーズ高岡 2021年2月
コンディション:開けたて

アデルフィ社が2014年に創設した西ハイランドの蒸留所アードナムルッカンの待望のシングルモルトのファーストリリースで、オークションなどでは数倍の金額で転売されるなど、人気の過熱ぶりが伺い知れます。

モルトヤマ 店主 下野孔明のテイスティングノート

香り:潮気、スモーク、オレンジ、パイナップル、クッキー、しょうが、白い花、ターメリック、若い麦芽。
味:ミディアムライトでさらっとしている。短熟らしいやや未熟なモルティさと少しの粉っぽさ、ハイランドモルトとしては強めのピートスモーク、しょうが、ターメリック、やや取り散らかっている印象、全体的な情報量の割に甘さが少し欲しい。

正直に言うと、まず全体的に若さを感じるのは否めないのですが、5年程度の熟成期間を考慮すると、決して悪い仕上がりではありません。

むしろ熟成年数の割には香味の情報量は感じられる方ですし、何より、ハイランドモルトとしては強めの潮気やピートを感じさせつつも、フルーティな要素やモルティな要素も感じさせるところは他にあまり例がなく、このまま熟成が進んで未熟さが取れ、香味に複雑さが出てくると、既存のハイランド・シングルモルトとしてのキャラが際立ってきそうなところもあり、今後の熟成による成長が大変楽しみで、注目すべき蒸留所であると思います。

ただ、このボトルを、アードナムルッカンの将来がどうなるかを占いたい一心でこのボトルを購入されたい方もいるのかも知れませんが、このボトルを1本を飲んだだけで、この蒸留所は安泰だとか、ダメだとかと、そのすべてを判断することは言うまでもなく不可能です。

今後のリリースをいくつも飲み進めていかなければ、ある程度の正しい見立てをするのは困難ですし、後のリリースをいくつか飲み進めたところで、蒸留所の将来について断定的に良いとか悪いとか単純に断じるのは、あまりに滑稽です。

また、アードナムルッカンのシングルモルトのファーストリリースということで、メモリアルで貴重なボトルであることは間違いありませんが、特段強い思い入れがある方やアードナムルッカンコレクターなどでなければ、法外に高い転売価格で購入されるのはもったいないような気がしますし、大枚をはたいてまでして慌てて飛びつくボトルではないと思います。

アードナムルッカンについては、いちモルトファンとして、そして酒屋として、冷静に今後のリリースに対して期待したいと思います。


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