ブルイックラディ1992 27年 47.4％ ホグスヘッド / The Quaich(ザ・クエイク)

容量：700ml
ボトラーズ：エリクサーディスティラーズ、ザ・ウイスキートレイル、ザ・クエイク
生産地域：アイラ
蒸留所名：ブルイックラディ
樽の種類：ホグスヘッド
カスク№：3981
蒸留年：1992
熟成年数：27年
ボトリング年：2019
度数：47.4％
総本数：238本
発売：2020年12月
飲んだ場所とタイミング：ハリーズ高岡・2020年12月
コンディション：開栓直後

本ボトルは、日本のウイスキー愛好家団体であるザ・ウイスキーフープのチェアマンであり、運営会社である株式会社曽根物産の代表の坂本　憲一郎氏が、一昨年、スコッチウイスキー業界に貢献した功績により『Keeper of the Quaich』を受賞を記念して、『Master of  Quaich』というさらに上級の栄誉に輝いているウイスキーエクスチェンジのスキンダー・シン氏が、坂本氏に対して特別に樽を提供されるということで、特別なサンプルから坂本氏から選ばれた樽が、こちらのブルイックラディ1992とすでに発売されているアードベッグ2001です。

こちらのブルイックラディは、2020年12月にザ・ウイスキーフープ会員向けに販売されたボトルで、今の所、まだ、一般市場では販売されていませんが、ザ・ウイスキーフープ会員のバーで飲むことが可能です。

モルトヤマ　店主　下野孔明のテイスティングノート
香り：少し熟しすぎたミカンと筋、こなれた香ばしい麦芽、落ち着いたハチミツ、杏仁リキュールのヒント、穏やかな白桃、ビワ、かすかに現像したての写真。
味：ややライト、非常にスムーズ、熟成感、香ばしい麦芽とべっこう飴、少し熟しすぎたミカンと筋、穏やかな白桃。

熟れた印象のあるブルイックラディで、麦々しさと繊細で優しいフルーティさが特徴的です。

ブルイックラディというと近年では、ややグラッシーな(※草っぽい)ものや、乳酸菌や酵母由来と思われる未熟な要素が強いものなど、ネガティブさが目立つものがしばしばあるように思いますが、本ボトルに関しては、定評のある92ヴィンテージであり、更には、27年と長期熟成というレンジに達している事のせいなのか、仕上がりもよく、ちょっと特別感のあるブルイックラディで、The Quaich(ザ・クエイク)という記念のボトルに選ばれたのも納得です。

ステレオタイプのようなアイラモルトではなくて、どなたでも比較的とっつきやすいブルックラディですが、近年のブルイックラディを色々飲み下すと、よりこのボトルの非凡さが理解できるように思います。

※注：Quaichはラベルに描かれているようなスコットランドの乾杯で用いられることがあるような盃で、正しくはクエイクと発音するそうです。なお、ゲール語の『ch』は、一般的に日本語の『ク』や『ヒ』のような音に息が混じったような無声音で、日本語ではブルイックラディと表記されることが多い『BRUICHLADDICH』ですが、スコットランドでも、その蒸留所の発音に関して、多少ばらつきがあるように思います。

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