Tasting Notes テイスティングノート

2021.2.9 スペイサイド

インペリアル 1990 30年 バレル 46.3% / エイドロンクラシック

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インペリアル 1990  30年 バレル 46.3% / エイドロンクラシック

容量:700ml
ボトラーズ:エイドロンクラシック
生産地域:スペイサイド
蒸留所名:インペリアル
樽の種類:バレル
カスク№:1041
蒸留年:1990
熟成年数:30年
ボトリング年:2020
度数:46.3%
総本数:150本
発売時期:2021年1月 ※参考価格 税抜36,350円程度
飲んだ場所とタイミング:ハリーズ高岡 2021年2月
コンディション:開けたて

1998年に閉鎖しているスペイサイドのインペリアル蒸留所の90ヴィンテージの長期熟成です。
昨今では、95かそれ以降のヴィンテージがリリースされることが大変多いですが、90ヴィンテージは、過去にダンカンテイラーから数種リリースされて、当時、割と評価するプロや通の方が多かったものの、まだ、有名蒸留所の30~40年オーバーの長期熟成のものが比較的安価に買えた時代だったので、それほど注目されていませんでした。

このボトルは、有名スピリッツバイヤーの北梶氏率いるラダーによりリリースされたもので、エイドロン クラッシックというハイクオリティのリリースが続くシリーズからリリースされています。

モルトヤマ 店主 下野孔明のテイスティングノート

香り:濃厚なエステリーさ、華やか、濃厚なリンゴやイチゴの様なやや香料的なフルーティさ、樹脂、強くウッディさと伴うバニラ、レモン、白い花。

味:非常に滑らかでクリーミー、丸い粘性のあるテクスチャー、ミルキィ、ミルクキャラメル、柔らかで華やか、イチゴミルクキャンディ、細かいスパイシーさ、舌に染み込むニュアンス、黄桃の缶詰めのヒント、心地よい強めの樽感。甘さとウッディさの余韻が優しく続く。

トップノートから明らかに長期熟成の度数落ちらしいエステリーで非常に華やかなニュアンスで、かつてのダンカンテイラーやウイスキーエージェンシーを彷彿とさせるものがあり、また、北梶氏の選ぶ長期熟成の物らしい仕上がりです。

香味ともに全体的に非常に熟れており、華やかで、完成度が高く、長期熟成のバレルということで樽のウッディさはしっかりと強く感じられますが、味全体を引き締めるアクセントとしてや厚みをもたらす要因として存在としており、とても良い働きをしています。

また、インペリアルらしいクリーミーさとキャラメルっぽさも健在で、久々にインペリアルらしいインペリアルを飲んだ気がしましたし、個人的にとても惹かれる香味でした。

買えた方は本当にラッキーだと思います。ぜひ、バーで見かけたら召し上がってみてください。

特にオススメの1本です。


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