三郎丸 1994 ~ 2016 シングルモルト 50%
香り:古めの樽、特徴的な穀物の香り、ピート、ミーティ、甘露飴、リンゴ、ミント。
味:粘性を感じる甘さ、ミーティ、甘露飴、溶剤、少しの粉っぽさ、穀物を思わせる植物感、タバコ。
改修前の三郎丸蒸溜所の特徴であるミーティさと穀物の植物感が現れつつも、バランスが取れた1本。
今月、リニューアルオープンした三郎丸蒸溜所ですが、もちろん、こちらはリニューアル前の原酒で、焼酎用のステンレス製のポットスチルで生産された1本です。
先述の通り、ミーティさと穀物の植物感が旧三郎丸蒸溜所の特徴で、そのクセのため、多少、飲み手の好みがハッキリと出ると思います。
このミーティさに関しては、主因としては、やはり、ポットスチルがステンレス製であったためだと思います。
通常、ウイスキーのポットスチルは銅製で、触媒作用により硫黄化合物が分解されるのですが、旧三郎丸蒸溜所(※リニューアル前の意)の原酒に関しては、焼酎用のステンレス製のポットスチルであったため、いずれにも、硫黄化合物のいわゆるミーティと呼ばれるような香味が感じられます。
そういう意味では、樽からではなく、原酒そのもの由来のミーティさを感じられる貴重な1本だと思います。
また、穀物の植物感に関しては、以前はポットスチルを焼酎の蒸留に使用していたり、ネックやコンデンサーをきれいに洗浄できていないまま初溜と再溜を同じポットスチルで行っていたりなど、いろいろな要因が考えられるとのことで、これらの問題に関しては、現在、クリアされているので、リニューアル後は、植物感に関してもミーティさに関しても、クリアされているようです。
実際に、先日、金沢のウイスキーイベントに、三郎丸蒸溜所が出展されていた際に有料試飲でだされていた、今シーズン2回目の仕込みのニューポットは、かなり洗練された味わいに進化しており、たいへん驚かされました。
まだ、若干、モルティな香味が若干強いかなぁと思ったのですが、プロジェクトリーダーの稲垣氏によれば、麦汁(ウォート)もう少し工夫して取り出し、より清澄なものを取り出すことができるはずなので、改善できるはずだと仰っていましたので、ますます期待が持てると思います。
三郎丸1994に関しては、限定販売されていたボトルで、既に完売ですが、バーでは、まだ飲めるところもあるようです。
富山県内ですと、今のところ、高岡市にある、先日リニューアルオープンされたモルトバーのハリーズ高岡さんにて、ショットで飲むことができるようです。(※完売の際はご容赦ください。)
単純に美味しいかどうかだけでなく、歴史的にも資料的にも大きな意味のある一本だと思いますので、見かけた方は召し上がってみてください。
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