カリラ 30年 (2014リリース) 55.1% / OB 正規
熟成感の非常に強く、複雑で、完成度のハイレベルのアイラモルトです。
香り:塩素っぽさを感じる塩気、腐葉土っぽいこなれたピート。熟した黄色いフルーツやアプリコット。
味:熟成感が強く、角がなく円やかでスムース。熟した黄色いフルーツやアプリコット、香りと同様に塩素っぽさを感じる塩気、腐葉土っぽいこなれたピート。ピートは他の香味と一体感がある。ボディ自体はあまり強くないが度数の高さがあり、適度な飲みごたえ。余韻が長く複雑で、非常に心地よい。
厚みや迫力は強くないものの、ラガヴーリンと共通点も非常に多く感じられ、個人的には、ブラインドなら、カリラとラガヴーリンで迷って、ラガヴーリンと答えそうな気がします。
6万円を越える超高額ボトルで、オフィシャルの1本であれど、昨今の相場でも、価格だけを考えると高めのボトルではあります。
ただ、中身を飲むと、納得の完成度で、普段おいそれと飲むことは叶わない価格ですが、何か特別なことがあった時のお祝いや、今日は美味いのが飲みたいいうときには、真っ先にこのボトルのことが思いつきます。
店主の大のお気に入りで、店主の太鼓判とさせていただき、高額なボトルにもかかわらず、多くのお客様にお買い求め頂き、本当にありがとうございます。
残念ながら、もう、輸入元のMHDさんには、もう、在庫がないと問屋さんからは聞いていて、非常に残念ではありますが、まだ、市場で残っていると思うので、探せば買えると思います。
平成28年7月31日時点で、当店でもまだ、1本ありますが、敢えて商品ページへのリンクは貼りません(^_^;)
2014のリリースで、逆算すると、一番、若くても1984のヴィンテージなわけで、もしかすると70年代の原酒も使われているのかもしれません。
今でこそ、80年代ヴィンテージのカリラも、非常に高価になり、高額ボトルとなりましたが、数年前のモルトブームが始まる前までは、カリラは、アイラモルトの中では、数字的なスペックの割には非常に安価なボトルが多く、特にシグナトリーのカスクストレングスのボトルが、安く簡単に手に入るなど、流通量も多かったです。
さらには、同じディアジオ系列のアイラモルトであるラガヴーリンが、絶大な人気を誇るっているので、今も、市場では、その名残りなのか、若干、軽視されているような部分があるように感じられることが、しばしばあります。
ただ、最近のオフィシャルのカリラ12年の味は非常に良いですし、カリラ18年は、自分が飲み始めた13年ほど前から、今に至るまで、ロットごとの味の違いはあるにせよ、非常に高いクオリティを保ってきていると思います。
高価格でもいいから、熟成感を強く感じるハイレベルなアイラモルトをお探しでしたら、ぜひ、召し上がっていただきたい、素晴らしい1本です。
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