支那そばや 翠月
お店の特徴など
翠月は、ラーメン好きの方はよくご存知の故 佐野実さんの「支那そばや」の流れを組んでいるようで、レギュラーメニューの塩ねぎラーメンが、支那そばや 新横浜ラーメン博物館店(※閉店)で食べた塩ネギラーメンと見ためも味も、かなり近かったです。
土日限定のメニューがあり、じゃこだし(醤油、塩)に加えて、不定期で日曜日に、鯛、のどぐろ、ハマグリ、しじみ(塩、しょうゆ)などの杯数限定のラーメンを提供されており、そのときは、お店の前でオープン30分ほど前から行列が出来ます。
限定メニューの日程に関しては、お店のFacebookページなどで公開されています。
レギュラーメニューの塩ねぎラーメンも好きですが、個人的には、じゃこだしの塩が特に好きです。
蛇足ですが、どうやら大将はスバリスト(※スバル車乗り)で、レガシーからレヴォーグへと乗り継がれているくらい、スバル車が好きなようです。
しじみラーメン(醤油) ※2024年1月
しじみラーメン ※味玉、チャーシュートッピング有り
しじみラーメンは、この日に初めて食べたのですが、日によって塩のみ・醤油味のみの提供となっているそうで、この日は醤油の日でした。
しじみは島根県松江市の宍道湖のものとのこと。
明らかに力強いしじみの香りですが、臭みはなく、醤油の香りもしっかりあります。
スープをすすると、味わいにもしじみの強い旨味と醤油のコクと塩気を感じ、優しいものを予想していたのですが、私の想定よりは力強い味わいで、香りも鼻から抜けます。
しじみラーメンの有名店である東京都豊島区の西池袋にある宍道湖しじみ中華蕎麦 琥珀 池袋店にて、しじみラーメンの塩と醤油のどちらも食べたことがありますが、それより、相対的に味わいは太く丸い印象です。
自家製の麺はツルツルで、プツりと噛み切れる感じの噛みごたえがあり、スープの旨味とうまくマッチしています。
写真の味玉は、トッピングの名古屋コーチンの味玉なのですが、これがうまい。大好物です。
名古屋コーチンの卵だから美味しいのかは私にはわかりかねますが、ネットリした黄身の味わいの濃さと旨味は、そんじょそこらの味玉とは全く違うクオリティです。
こちらは、別盛りのトッピングのチャーシューで、ある程度食べ進めたところでこれをしじみラーメンに加えました。
このチャーシューは通常の塩ネギで使われているチャーシューとは異なり、限定品のラーメンに使われることがあるチャーシューで、あっさりした肉質に控えめな味付けで、薫香が香り、チャーシューなのに、食べて不思議な満足感とさっぱり感を与える不思議なチャーシューです。
このチャーシューをしじみラーメンのスープに浸し、なじませていくと、次第にスープに肉の旨味と脂、そして薫香が溶け出し、味のインパクトとボディがもう一段高まりますが、全くくどく有りません。
しじみのスープを十分に生かした味変で、しじみの味を殺さず、良さを増強させているイメージです。
とても満足度が高く、汁まですべて飲みきりました。
個人的には、翠月の中でも特に好きな味わいで、個人的にはベストかなぁと思っていましたが、大将が他のお客様とお話しているのを聞いていたところ、超常連の方は、しじみの醤油より、塩のほうが、さらに美味しいと言われているのだとか。
次はしじみの塩を食べに行かなければ。。。
お店の情報
支那そばや 翠月(すいげつ)
支那そばや翠月 Facebookページ
富山県富山市東老田415−1
著者 下野 孔明 (しもの ただあき)
シングルモルト通販モルトヤマ 店主
T&T TOYAMA株式会社 代表取締役社長COO
1983年生まれ、2013年より、シングルモルト通販モルトヤマを開業。
訪れたウイスキー蒸溜所は、日本、スコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、韓国、台湾を合わせて130箇所を超える。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション
2019、2020、2021、2022、2023公式審査員
ウイスキー文化研究所認定ウイスキープロフェッショナル
ウイスキー文化研究所認定ウイスキーレクチャラー
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