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2017.8.7 シングルモルトウイスキー初心者方へのひとくちメモ

シングルモルト(シングルモルトウイスキー)とは:ひとくちメモ

読了目安時間:約3分23秒
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シングルモルト(シングルモルトウイスキー)とは、どういうウイスキーでしょうか?

※入門者向けの記事です。全然ひとくちメモじゃなくてすみません。

シングルモルト(シングルモルトウイスキー)のことを、ご説明する前に、まず、モルトウイスキーとは何でしょうか?

簡単に言うと、モルトウイスキーは、モルト(MALT:大麦麦芽)を原料として、作られたウイスキーのことです。

【いきなり脱線】
(※以下知らなくて良い話:一応、ちょっとむずかしいですが、要件として、連続式蒸溜機ではなく単式蒸溜器(ポットスチル)による蒸溜が必要だと考えてください。ニッカウヰスキーのカフェモルトとは、モルトが原料ではありますが、カフェスチルやパテントスチルなどと呼ばれる連続式蒸溜機を用いて蒸溜されるため、ISC(インーナショナルスピリッツチャレンジ)という世界的なコンペティションでは、グレーンウイスキーとして扱われていました。難しいので、単式蒸留器に関しては、また、改めて。)
【以下本題に戻る】

では、シングルモルトウイスキーとはどういう意味かというと、ひとつ(Single)の蒸溜所で作られたモルトウイスキーのことです。※蒸溜所とは、ウイスキーを造る工場のことです。

言い換えると、他の蒸溜所の原酒を混ぜていないモルトウイスキー、もしくは、ひとつの蒸溜所の原酒のみを用いてリリースされたウイスキーと言えます。

よく、シングルモルト初心者の方が勘違いされていることですが、一般的なシングルモルトも、ひとつの蒸溜所の複数の原酒を混ぜわせていることがほとんどです。

ひとつの(樽の)原酒を混ぜずにリリースした、シングルカスクと呼ばれるタイプのボトルがあるものの、一般的にリリースされているシングルモルト多くは、前述の通り、複数の原酒を混ぜ合わせています。

それは、人間の双子が一卵性双生児であっても、全く同じ人間にならないのと同じで、実は、全く同じ条件下で作った同じ製造ロットの樽同士でも、少なからず味の差があるからで、同じブランドの定番商品が、リリースのたびに味が違う困るので、味の安定化を図るために、ブレンダーと呼ばれる職人が、ある一定のブレ幅に収まるように、原酒をコストやストックも勘案してバッティングした(※混ぜ合わせた)ものをボトリングしています。

なので、ボトルのラベルやデザインがリニューアルされなければ、大きく味が変わることは、通常ありません。(※ただし、時代ともに徐々に自ずと変わっていく場合もありますし、ニーズに合わせて意図的に微妙に変えて行く場合もあります。)

また、原酒のヴァッティングにより香味の幅や複雑さ、厚みを得られることもあるという利点もあるので、単純にリリースごとの味の安定化のためだけではありません。

逆に、一つの樽の原酒を商品化するシングルカスクの場合、傑出した出来の樽や非常に個性的なものが出来た場合に、敢えて、シングルカスクとリリースする場合があります。

いわゆるオフィシャルボトルやディスティラリーボトリングなどと呼ばれるものでは、シングルカスクのものが頻繁にリリースされるわけではありませんが、しばしば、日本市場限定や蒸溜所やイベントの記念ボトル、蒸溜所限定などとして、販売されていることもあります。

ですが、ボトラーズ(独立系瓶詰め業者)からのリリースの場合は、シングルカスクでのリリースは、珍しくありません。

シングルモルトの代表的な銘柄としては、ジャパニーズなら、山崎、白州、余市、宮城峡、秩父、スコッチなら、マッカラン、グレンフィディック、グレンリベット、ボウモア、ラフロイグ、タリスカー、グレンモーレンジィなどがあります。

では、ブレンデッドモルトやヴァッテッドモルト、ピュアモルト、ブレンデッドウイスキーとは、どういうウイスキーでしょうか?

複数の蒸留所のモルトウイスキーの原酒を混ぜ合わせるとブレンデッドモルトまたはヴァッテッドモルトと呼びます。現在、スコッチでは、ブレンデッドモルトが正式な名称とされています。

ブレンデッドモルトの代表的な銘柄といえば、ジャパニーズなら竹鶴(※竹鶴35年を除く)、スコッチなら、モンキーショルダー、ジョニーウォーカーグリーン(※ジョニ緑)あたりです。

一方、ピュアモルトという言葉は、ジャパニーズの世界でも、しばしば使われていますが、曖昧な定義の言葉であり、明確な意味を持つウイスキーの専門用語ではありません。

前述のブレンデッドモルトの意味でピュアモルトと記載されているボトルが、スコッチのシングルモルトであっても、過去に、シングルモルトのグレンフィディックや、ブレンデッドモルトのカーデュ(※今はシングルモルト)でピュアモルトという表記がなされていた時代もあるので、ブレンデッドウイスキーではないというだけの意味で、その曖昧さから、2009年からスコッチのラベルの表記としては禁じられています。

そして、モルトウイスキーと、とうもろこしや小麦などの穀物が主原料のグレーンウイスキーの原酒をブレンドして作ったウイスキーは、ブレンデッドウイスキーと呼びます。

ブレンデッドウイスキーの代表銘柄は、ジャパニーズなら、響、角瓶、トリス、サントリーオールド、鶴、ブラックニッカ、スーパーニッカ、スコッチならオールドパー、ジョニーウォーカー、バランタイン、デュワーズ、シーバスリーガル、カティサークなどがあります。

最近では、シングルモルトが非常に人気が高まっているものの、スコッチの消費量の約9割がブレンデッドウイスキーであり、ブレンデッドウイスキーは、やはり、その飲みやすさと価格に強みがあると言えます。

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