若鶴酒造とシングルモルト三郎丸1960 55年について
富山県砺波市にある若鶴酒造から、シングルモルト三郎丸1960 55年の発売が決まりました。
7月1日より受注を開始し、抽選販売になるそうです。
[基本情報]
■シングルモルト カスクストレングス
■容量:700ml
■ボトリング本数 155本
■蒸留年:1960年5月
■アルコール度数:47度 ※スペックは公式サイトより引用
www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/index.html
上が、現在使用されているステンレス製のポットスチルで、コンデンサーもステンレス製で、現役です。
三郎丸1960に関しては、こちらのステンレス製ポットスチルではなく、アロスパス式蒸留機で作られた原酒のとのことです。
下の写真は、諸事情により詳細を公表できないのですが、新しく購入された樽で、実験的に熟成に使用されているものです。
若鶴酒造といえば、日本酒の若鶴や苗加屋で知られているのですが、なんと、1950年代から現在に至るまで、年間のなかでは短い期間ながらも、シングルモルトウイスキーを作り続けてきました。
生産量や販売量は非常に少なく、ブレンデッドウイスキーとして出回る分があるものの、シングルモルトとしては、稀で、非常に希少な存在です。
今回のリリースは、若鶴酒造に現存する最古の1960ヴィンテージのもので価格は55万円と、とても私たちには手が出ない価格ですが、とても貴重なものだと思います。
詳しい歴史などについては、三郎丸公式サイトをご覧頂くほうがいいと思いますので、詳細は、割愛します。
また、今回を機に、蒸留所としての名前を、『三郎丸蒸留所』とすることしなりました。
これは、地名であり、元々は田んぼの名前だそうです。
Facebookでは、つい先日、若鶴酒造の『三郎丸蒸留所』に伺った際の写真を掲載していますので、ぜひ、ご覧ください。
肝心のシングルモルトウイスキー 三郎丸1960 55年は、まだ、飲むことができていないというか、価格が価格なので、飲むことはかなり厳しいと思いますが、偶然ですが、3年ほど前に、NHK富山のニュース富山人の取材で、ガイドとして同行し、この1960ヴィンテージの原酒を含む、4つの原酒を飲ませていただいていました。
当時のウェアハウス内で、4種を頂いたのですが、写真の一番右端の褐色の色の濃いものが、3年前の次点での1960ヴィンテージの原酒です。
4つの原酒の共通項として感じられたのは、下の上で、ほんの少しだけピリピリと残る刺激があるのと、独特な穀物臭。
ピリピリとした刺激は、アルコールによるものではなく、蒸留器がステンレス製で、触媒作用がなく、分解されなかった何らかの物質によるものかと推察しています。正直、他のモルトウイスキーには感じたことのない刺激でした。ただ、不思議と市販されていたシングルモルトの20年には、その刺激は、あまり感じなかったのですが…。
※以下の3枚の写真は、3年前の当時のものです。
ただ、1960ヴィンテージのものは、全く異質で、円やかかつ非常にライトで、穀物臭と古樽の香味がより強く、ほんのり自家製の沢庵や奈良漬のような漬物の香りもありました。
また、長期熟成の紹興酒やオロロソ・シェリーを思わせる酸化熟成感が印象的で、樽そのものの影響もさることながら、熟成期間の長さがもたらした熟成と言うべきものでした。
今まで、様々な長期熟成のシングルモルトウイスキーやブレンデッドウイスキーを飲んで来ていますが、明らかに今まで経験しているものとは、異なる印象で、大変貴重な経験となりました。
そこから、さらに原酒が3年ほど熟成が進んで、ボトリングされているので、どのような味になっているのか、大変楽しみにです。
値段的にも本数的にも飲むことは厳しいかと思いますが、チャンスが有れば、頑張って飲んでみたいと思います。
それと、近い将来、若鶴酒造の三郎丸蒸留所から、また、大きな発表があると思われます。
蒸留所の未来が明るくなる、そんな、発表です。
今後も、富山のウイスキー、若鶴酒造の三郎丸蒸留所に注目して下さい。
なお、当店では、三郎丸1960 55年の販売の予定は一切ありませんので、ご容赦下さい。
また、本件に関するお問い合わせにもお答えできません。
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