シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)番外編2 OMC マッカラン30年ラムカスク/ダグラスレイン60周年記念ボトル

ダグラスレイン60周年記念 オールドモルトカスク(OMC) 

マッカラン30年 ラムカスク(ラムフィニッシュ) 51.3%(シングルカスク・カスクストレングス、ノンチル、ノンカラーリング) 216本ボトリング

OMC マッカラン30年今回は、著名なボトラーズの一つであるダグラスレイン60周年記念のマッカラン30年ラムカスク(ラムフィニッシュ)について書きます。

実は、自分がジェイズバーへ、ますの寿司と共にお土産として持ち込んだのが、このマッカラン30年で、モルト侍氏への尊敬と感謝の念を込めて、差し上げました。

その場で、一杯頂いたのですが、完全に王道のマッカランとは、かけ離れた、酒質が軽くてフワっと丸く甘いモルトでした。

色は、薄く、黄色味掛かっていました。甘いと言っても、シェリーの甘さとは違った、軽い麦芽感と砂糖っぽい甘さが強いです。

ラムカスク(ラムフィニッシュ)というのも頷けます。

モルト侍氏は、「わた菓子」と表現されていたのですが、非常に解りやすいドンピシャな表現だと思います。 
  
OMC マッカラン30年ラムカスク/ダグラスレイン60周年記念ボトル
オールドヴィンテージの、シェリー樽で長期熟成させたマッカランの様などっしりした飲みごたえはありませんが、これはこれでイレギュラーなマッカランとして、非常に面白いと思います。
 
ただ、コストパフォーマンス的には……微妙かもしれません(苦笑)
 
もし、シェリー感たっぷりのマッカランらしいマッカランが好きな方は、ゴードン&マクファイル(GM)のスペイモルト(フロム)マッカランの長期熟成物を購入された方が良いと思います。

あくまで、このOMCのマッカランは、王道のマッカランに飲み飽きて、変わり者が欲しい方にオススメします。ただし、過度な期待は禁物です(笑)

 
※実際に飲んでいる写真が無くて申し訳ありません。お土産なので、写真に撮るのもどうかと思ったもので……。

OMC マッカラン30年ラムカスク/ダグラスレイン60周年記念ボトル

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)番外編1 シングルグレーン川崎/イチローズ チョイス

今回は、番外編ということで、池袋のJ’s BARにお伺いした際の番外編として、ちょっと脱線した感じで、書いていきたいと思います。 
 
タイトルの通り、今回はシングルグレーンウィスキー『川崎』に関して書きたいと思います。 
 
 シングルグレーンウィスキー 川崎1981 62.4% / イチローズチョイス 
 

こやつは、注目のベンチャーウィスキー社からリリースされているグレーンウィスキーで、今は亡き川崎蒸留所で蒸留され、山梨の貯蔵庫にてリフィルシェリーバットにて熟成され、秩父蒸留所にてボトリングされた貴重な長期熟成のシングルグレーンウィスキーです。

おまけに、カスクストレングス、ノンチルフィルタード、ノンカラーリングです。  
 
ヴィンテージにより色が違い、いずれも非常に濃い赤色系で、記憶が確かなら1976年ヴィンテージの赤みが、濃かったように思います。3本同時に見たわけではないので、間違っていたらすみません(汗) 

ヴィンテージは1976年、1981年、1982年の3つがリリースされていますが、幸運にも前者の2本はジェイズバーで、後者の2本は東京駅のリカーハウスハセガワさんで試飲させていただくことができました。

グレーンウィスキーだからだと思いますが、表記は『イチローズ モルト』ではなく『イチローズ チョイス』となっています。 
 
  
 

 
能書きはともかく、肝心な味ですが、1976と1981をジェイズバーで頂きましたが、非常に素晴らしいと思います。共に、ボトルの残量が残り数杯という状態でしたが、シェリー香りが全開で、アルコール感と共に香りが、どっと突き上げる印象を受けました。

そして、ビンの残量の問題か、それとも熟成年数の方が問題かは分かりませんが、1976の方が若干香りが丸く、1981の方が若干香りが硬く感じられました。
 

やはり、グレーンウィスキーということで、本来の酒質は、良くも悪くもモルトウィスキーの様な複雑やさ、香りと甘みの豊かさが、少々物足りなく、線も決して太くない印象ですが、そこの乗っかっている圧倒的なシェリー感が非常に素晴らしいです。

関西弁で言うところの『えげつなさ』が無いわけではないが、寛容な気持ちでそれを受け入れたくなる個性があります。

カウンターの隣で、1976ヴンテージを召し上がっていた男性がおっしゃるには、「開栓直後は飲みづらかったけれど、残量が減るにつれて、美味しくなったよ」とのことで、最初の内かなりえげつなかったことが想像出きます。

と言うのも、どうやら、この川崎グレーンは、最終的にはリフィルシェリーバットで長期間熟成されていたものの、そもそも、その前にバーボンの空き樽で熟成されていたらしく、複雑さや飲みづらさは、もしかするとシェリー樽の影響もさることながら、バーボン樽の影響も大きく受けているからかもしれません。 
   
シングルグレーンウィスキー川崎1981 62.4%/イチローズチョイス 

また、東京駅のリカーハウスハセガワでは、1982ヴィンテージを試飲しましたが、残量がボトルの半分くらいの状態で、ハッキリ言って飲みづらかったです。

シェリー樽由来の飲みにくさと言うよりは、ブランデーとバーボンを混ぜたように、香りも味もシングルモルトではあまり考えられないくらいの華美でパンチがあり、『えげつなさ』全開でした(汗)

ただ、この1982ヴィンテージも、残量がかなり減って酸化が進めば、雑味が薄れて、シェリー感がうまく前に出てくるような、そんな期待がもてる味わいでした。

 
 
~蛇足~
ちなみに、富山のお世話になっているBARには、この1982ヴィンテージをリカーハウスハセガワで購入して、お土産にしました。

実は、モルト侍氏におすすめ頂いたダンベーガンの1990ヴィンテージ(17年熟成・46%)のクライヌリッシュと迷ったのですが、敢えて、奇を衒って、川崎1982を選択しました。

富山では、なかなか、ここまで長期熟成のシングルグレーンを飲めないですからね。差し上げたお店のマスターには、「シングルモルト好きよりも、バーボン好きな人に向いていると思います」と言って、差し上げています。 

ただ、ダンベーガンのクライヌリッシュが心残りで、かなり素晴らしいクライヌリッシュでした。

シェリー樽熟成ですが、決してそこまで個性的な物でも、自己主張が強いものでもありませんが、海や磯っぽさが出ていて、適度にピーティでクライヌリッシュらしいという点では、非常に素晴らしい出来だと思います。後日、ジェイズバーにて、ゴードン&マクファイル(GM)のケルティックラベルのクライヌリッシュ1972 36年 52.5%を頂きましたが、個人的に、ダンベーガンのクライヌリッシュの方が好きです。

GMのケルティックラベルの方は、まったりした甘さと熟成感は秀逸なのですが、海っぽいというか磯っぽいクライヌリッシュらしさが欲しくなってしまいます。

※写真が無くて申し訳ありません。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その5 ロングモーン1965/GM ケルティックラベル偏

先日の記事のさらなる続編その5です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で伺いました。

ついに、ロングモーンについて書きます。

最初に断っておきますが、右のGMのケルティックラベルの41年ものは飲んでいません。ただ、ラベルのデザインがある時を境に変わっているとの説明のためにモルト侍氏が見せてくださいました。ラベルの中央の表記が、真ん中と右のボトルでは、変わっていることをお分かりいただけますでしょうか?

ゴードン&マクファイル(GM))ケルティックラベル・ロングモーンと信濃屋オリジナル・エンジェルズシェア

長熟ロングモーン祭りの5本はこちらです。

1.ロングモーン 1998年 11年 46%/ エクスクルーシヴ・レンジ 

2.ロングモーン 1994年 13年 46% / ダンベーガン 

3.ロングモーン 25年 40% / ゴードン&マクファイル(GM)

4.ロングモーン1975年 34年 41.8% ホッグスヘッド(※総ボトリング53本)/ 信濃屋オリジナル エンジェルズ・シェア

5.ロングモーン1965年 43年 44.4% カスクNo.68 リフィルシェリーホッグスヘッド / ゴードン&マクファイル(GM) ケルティックラベル 
 

まず、味が云々の前に、1~3のボトルの写真がないことをお詫びしますm(@´_`@)m

写真を取るのを忘れていました(汗)

まず、1~2ですが、このラインナップにはない、GMの12年の方がバランス良く、好みだというのと、特筆するほどの個性を感じ取ることができなかったというのが正直な感想です。

 
次に、3のGMの25年ですが、ここから一気にジャンプアップします。

全く、1や2とは、飲みごたえや深みが違います。

まず、第一印象は、適度なボディとミント(ハーブ)の香りや臭めの香辛料の印象が強く、しばらくすると、香りが解れてきて、徐々にクリーミーな方向へと変化していきます。落ち着いたころには、コンポタージュの生クリーム感やミルクを思わせる香りが支配的でした。 

長期熟成ロングモーン3杯

その次に、メインのひとつの4ですが、こちらは、飲み手にかなり評価が分かれると思います。

『透明感がある』と捉えるか、『水清ければ魚棲まず』と捉えるのか、これは好みの問題だと思います。

そもそも、このボトルはリフィルホッグスヘッドで熟成させていたにも関わらず、フルカスクで53本しか取れなかったという、不思議な(怪しげな)逸品なのですが、情報をまとめると、恐らく、堕天使が樽を逆さにしてラッパ飲みした………わけではなく、樽からの液漏れであろうとのことでした。

印象は、フルーティで、長熟なモルトに感じられる樽の木香が感じられますが、非常に繊細で、味が透き通っていて、静かで、軽く、ゆっくりフェードアウトしていきます。

軽いと言っても、ローランドモルトのような軽さではなくて、少しばかり熟成が進み過ぎたことによる軽さのように思います。

お酒であることを変に意識させず、冷たい湧き水を現地で、手ですくって飲んだような透明感のある味わいです。

『陰』と『陽』なら、どちらかと言うと、『陰』のイメージが強いです。(※決してネガティブな意味ではないです。)  

 
 
大トリは、5のGMのケルティックラベルのロングモーン1965年 43年熟成です。

このロングモーンは、フルーティはフルーティでも、明らかに南国フルーティ系。キャンベルタウンロッホ10周年のボウモア1993ほど熟したマンゴー全開ではないですが、明らかにマンゴーの要素は感じられます。

表現出来無い複雑な要素が、たくさんありますが、決してボディが重い訳ではなく、穏やかな印象で、意外にもスッキリしています。

長期熟成のロングモーンの2つ(4と5)に共通して言えることは、決して重くなく、複雑だけれどもうるさい訳でなく、スッキリしている点でしょうか。

4と5は、明らか違う味わいを持っていますが、ベクトルというか芯としてもっている方向性は、大きく違わないような気がします。

 
ただ、正直な事言うと、GMの25年のコストパフォーマンスを評価すべきだと思いますし、値段の点だけではなく、味わと言う点でも多くの人に受け入れられるバランスや飲みごたえは、もっと賞賛されてしかるべきだと思います。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その4 スプリングバンク1993/ザ・ボトラーズ偏

先日の記事のさらなる続編その4です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で足を運んだわけですが、正直、ロングモーンより小生の体が反応したモルトがありましたので、その2、その3に続き、紹介していきたいと思います。

スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% カスクNo.180 リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ

スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ 
これまた、すごい。

ボトラーズのスプリングバンクはあまり飲んだことがありませんが、この『ザ・ボトラーズ』と言う名のボトラーズからリリースされているこのスプリングバンクは、オフィシャルと比べると飛び抜けています。

色は、ハッキリと覚えていませんが、確かにリフィルシェリーであることを思わせる赤み。

香りもさることながら、飲みごたえが全然違います。心地よい適度にしまったボディと適度なスパイシーさと香ばしい甘過ぎないパンケーキかスポンジケーキようなお菓子の甘さ。おまけに落ち着いたフルーティさ。

確かにスプリングバンクなのですが、全体的な要素の肉付きが程よく、バランスが良い。得られる満足感がすごい。

インパクトは強いけれども、変にいろんな要素がごちゃごちゃと主張してくるわけではなく、まとまっており、完成度が高く、変な後腐れはしない。 

 
前回にご紹介した、テイスターのフェッターケアン1975年 35年熟成とは、美味しい方向性が違って、あっちは飲み手がしみじみと味わいの深さと重厚感に浸りやすいですが、こっちは、バランスで飲み手を“ハッ”と感動させて、ニヤッとしながら立ち止まらず、さっと歩き去るようなイメージを受けました。 
振り返れば奴がいるみたいな…(意味不明)。

 
モルト侍氏曰く、「切れ上がりがよい」と表現されていましたが、表現が違えども、なんとなく感じる方向性は同じなのかなぁと思っています。 
 
うまく表現出きませんが、スプリングバンクとして飲み手をあっさりと納得させてまう、非常に高い完成度をもっています。

 
誠に残念なのは、コヤツは、昨年の終り頃流通していたそうですが、あっという間に完売したそうで、もう手に入りません…。悔しいです。
 
 
スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ

飲むチャンスがあったらぜひ飲んでみてください。決して安いとまでは言い切れませんが、コストパフォーマンスがめちゃくちゃいいと思います。

オフィシャルのスプリングバンクに、何か物足りなさを感じる方は、ぜひチャレンジしてください。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その3 フェッターケアン1975/テイスター偏

フェッターケアン1975年 33年熟成 58.5%/ スコッチモルト販売 テイスター先日の記事の続編です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で足を運んだわけですが、正直、ロングモーンより小生の体が反応したモルトがありましたので、前回に続き、紹介していきたいと思います。

前回は、キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトルのボウモア1993をご紹介しましたが、今回は、スコッチモルト販売のテイスターのフェッターケアン。 
 
 
フェッターケアン1975年 33年熟成 58.5%/ スコッチモルト販売 テイスター

かなりのハイレベルです。 
 
浅いコメントで申し訳ありませんが、本当に味わい深いシングルモルトです。

味わいの重厚感と深みが半端じゃないです。

重厚と言っても、決して凝り固まっているわけでなく、ナッツやチョコやカカオの香ばしく適度な重みと甘さと香りが何層にも折重なっているように、感じられました。

それに、余韻が長く、心地よい。

実際、もっといろんな要素が感じられると思いますが、複雑すぎてうまく表現ができません。

フェッターケアンに対して経験不足であること考慮しても、このフェッターケアンがそんじょそこらのフェッターケアンでないことは、容易に断言出きます。

こんなシングルモルトが普通に飲めれば、本当に幸せなのですが、昨年の夏頃に販売されて、すぐに売り切れてしまったそうです。残念…。  
 

もし、決して安くはありませんが、機会があったら絶対に飲んでみてください。

ちなみに、同じくテイスターのブナハーブンは、フェッターケアンほどピンときませんでした。

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