スコットランド旅行記~ボウモア蒸留所 蒸留&熟成編~

だいぶ、前回から間が開きましたが、続編を…。

ボウモア蒸留所のポットスチルは4基で、確か右2基が初留器、左2基が再留器だったと思います。

ネックも、初留器の方が太くて、一回り大きですね。

上の写真は、初留器とコンデンサーです。ネックの所にガラス窓が付いていますが、サイトグラスといって、基本的に初留器に取り付けられている部品で、内部の泡立ち具合のチェックに使用します。

そして、その蒸留液が通過するのが、真ん中のスピリットセーフです。

左は、蒸留のコントロールを行う制御装置だそうです。

次に、ウェアハウス(熟成庫へ)。
上の写真は、1番目のウェアハウスです。ここを案内してもらいました。もちろん、厳重に施錠してありますが、セコムやアルソック的なセキュリティーは見当たりません。

上の写真は、蒸留所のお姉さんが、ニューポットを見せながら、最初は、こんなに無色透明なんですよ!と説明しているところです。

ニューポットの試飲をしています。左のお兄さんは、台湾人のワンさんです。ワンさんは、英語がペラペラでした。

これが、樽の側面で、鏡板にバーコードを貼って、樽を管理しているようです。

これが、自分で樽からくみ取ったモルトたちです。奥にあるとんがった金属の棒を刺して、だぼ栓(ふた)を開け、ヴェリンチとかいうでっかいスポイトみたいな金属の棒で吸い上げます。

手前から、バーボン樽熟成、シェリー樽熟成、ニューポットです。バーボンタルトシェリー樽のどちらも10年くらいの熟成だったと思います。

シェリー樽の方は、これといった特徴もなく普通でしたが、バーボン樽の方は、パイナップルフレーバー全開でした。パーフェクトドラムのボウモア1993 16年に通ずるパイナップルフレーバーでしたが、割と単調でマンゴー的な要素は感じ取れませんでした。

上の写真の樽は特別な樽で、左は1965年の樽で、中身が入っていました。ローマ字で「シェリフズボウモア」って書いてありました。

お姉さん曰く、マンゴーのような南国フルーツの香りが炸裂する絶品らしいです。

右の樽は、サントリーの経営者一族の佐治氏の名前が入っています。

ワンさんが『飲ませてよ!』って言ってくれたのですが、もちろん、一滴も飲ませてもらえませんでした。

うまく、英語が聞き取れなかったのですが、上段の右の樽が、現存する最古の樽で1957ヴィンテージだと説明されたと思います。中身が入っているのかどうかは、確認できませんでした。

このあと、お客さん向けのテイスティングルームに通され、数種のボウモアを頂きました。個人的には、21年ポートワイン熟成が好きでした。

単調ではあるのですが、麦芽の甘みと香りが強良く、あんまり難しいことを考えずに飲めます。

とりあえず、ボウモア蒸留所に関しては、これにておしまいです。次回からは、ラガヴーリンです。

お楽しみに。

ウィスキーエキスパート試験対策 第2章~勉強法と参考書~

今回は、ウィスキーエキスパート試験対策の勉強法と教材について、ご説明します。

まず、勉強法には、いろんなやり方があると思いますが、最初に過去問集をやりましょう。過去問集は、スコッチ文化研究所の販売サイトから購入できます。また、平成22年12月現在、20年、21年、22年分は、まだ過去問集の冊子になっていないので、スコッチ文化研究所の過去の季刊誌(会報)を購入しましょう。問い合わせれば、どの号を買えばいいのか、教えてもらえるはずです。

知識もあまりにないのに過去問を解くなんて……と思われる方もいるかも知れませんが、全然構いません。いきなり解いてください。

在り来たりの話なので、詳しくは申しませんが、孫子の兵法の有名なものの一つに『敵を知り、己を知れば、百戦危うからず。』という教えがありますが、過去問解くということは、まさにこれに当たります。

別に、10点でも20点でも構いません。点数が悪すぎてショックを受けても構いません。

まず、どんな問題が出てきて、どういう知識が必要で、自分がそれに対してどれくらいの実力を持っているのか、また、どんな勉強がどれくらい必要なのか自身の手で確認してください。

一人ひとり、得意なウィスキーの生産地、分野、知識レベル、ウィスキーに対する経験値は、当選違うので、自分自身で現状を把握することが、合格への何よりもの近道です。

本やテキストを丸暗記するのもいいですが、『試験に合格する』という点に於いては効率が悪いので、程々にしておいた方がいいと思います。※ウィスキープロフェッショナルの試験では、逆に丸暗記が必要になります。
ですから、くどいようですが、まずは過去問を解いてください。そこから、道が開けます。

次に 、必要なのは、ウィスキーコニサー資格認定教本の最新版です。平成22年12月現在では、2010年版の上・下巻が発売されていますので、スコッチ文化研究所の販売サイトから、こちらも購入しましょう。

比較的、ごっつい参考書で、濃い内容となっており、調べ物をするのにも非常に重宝します。
何よりも、まずこれが一番重要な参考書となります。

んで、勉強する順番は、①スコッチの製法(ジャパニーズを含む)、②スコッチの個別の蒸留所や銘柄、ブレンデッド、所有者、ボトラーズなどに関して、③スコッチに関する歴史、④スアイリッシュ全般、⑤アメリカン全般、⑥カナディアン全般、⑦ジャパニーズの歴史など、地図問題要対策でいいかと思います。

順番の理由は詳しく述べませんが、点数配分と問題の順番、馴染みやすい知識であるかなどを勘案して決めてみました。べつに、この順番にこだわる必要は有りませんので、お好きな順番でも構いません。

そして、個々のモルト蒸留所の知識や情報に関しては、『シングルモルトウィスキー大全/土屋守氏 著』を読んで覚えましょう。こちらも調べ物には最適です。

あと、参考書とは言えないですが、大手ネット酒販サイトを定期的に観るのもいいかもしれません。(※例えば、リカーハウスハセガワ、シングルモルトナビ、河内屋、信濃屋など。)

なぜなら、試験問題には、その年に新しくリリースされた、変わり種のボトルやそれをリリースした蒸留所に絡む問題が頻繁に出題されるからです。例えば、アードベッグだとオールモストゼア、ブラスダ、スーパーノヴァ、カリラだと8年アンピーテッド、ブルイックラディ蒸留所のポートシャーロット、オクトモア、ダルモアのキングアレキサンダー3世など、特徴的な個性、名前(歴史的な意味合い)を持ったものは、狙われやすいので常に知識のアンテナを立てておく必要があります。

もちろん、シングルモルトを頻繁に取り扱う酒屋さんやバーテンダーさんは、敢えてそれをやる必要はないと思います。

さらに、蛇足です、余力があれば、ウィスキープロフェッショナルの過去問集もやっておくといいと思います。

かなりマニアックな問題も散見されますが、基本的な部分は、選択式か筆記式の違いなので、決して無駄になりません。

というよりは、むしろ、筆記で答えることにより、製法などのポイントが把握でき、非常に良い勉強材料になると思います。

ただし、もちろんそれなりの時間のかかってしまうので、時間や余力がある方か、もしくは、高得点を狙って安全に合格したい方が行うべきでしょう。

とりあえず、この4組があれば、基本的に全く問題ありません。

あと、世界地図が必要だったりするのですが、それは、あとの章で述べます。

※画像は、スコッチ文化研究所ショッピングサイト(xc530.eccart.jp/p797/)より転載。
スコッチ文化研究所より許可を受けて掲載しております。

ウィスキーマガジンライブ2011の詳細が徐々に明らかに

タイトルの通りです。
whiskymagjapan.com/live/2011/

ウィスキーマガジンライブのマスタークラスの蒸留所の情報が明らかになりました。

ウィスキーマガジンライブ オフィシャルビデオ

まだ、内容は発表されていませんが、1日目、2日目ともにボウモア蒸留所が予定されており、非常に気になっています。
ただし、金銭的な問題で、初参戦しようかどうか、迷っています。

東京まで行くのも、泊まるのも、チケットを買うのを、ウィスキーを飲むのも、何かにつけてお金がかかるわけで、来年度のウィスキープロフェッショナル試験の対策講座の受講や、試験の受験の費用などを考えると、まさに財政難そのものでありまして……(汗)
1ヶ月、じっくり考えて参加不参加を決めたいと思います。

ウィスキーエキスパート試験対策 第1章~概要~

これからスコッチ文化研究所認定ウィスキーコニサー資格 ウィスキーエキスパート(WE)になろうと考えている方々のために、シリーズで、試験の内容や勉強法やポイントを書いていきたいと思います。

まず、今回は、その概要から……。

スコッチ文化研究所の案内によると、

  • ウイスキーエキスパート(WE)試験は、ウイスキーコニサー資格認定試験の第1段階に当たります。
  • 20歳以上の方で、ウイスキーに興味のある方ならどなたでも受験可能です。
  • ウイスキーに関する基礎知識を問う筆記形式の試験となります。

※スコッチ文化研究所HPより 引用 www.scotchclub.org/connoisseur/we.html

と定義されてされており、平成16年より年に1回行われており、資格取得者は、平成22年まで合格者を合わせても、700人強で、まだ、有資格者は少ないと言えると思います。

ウィスキーエキスパートは、選択式の筆記試験だけで、官能試験(テイスティング)がないので、はっきり言って、ウィスキーを全く飲んだことがない方でも、勉強さえすれば受かってしまいますし、逆に長年、高級で貴重なウィスキーをしこたま飲んでいても、またはベテランのバーテンダーでも、試験用の勉強をしなければ、そう簡単には受かりません。

また、ウィスキーエキスパートという資格名称ではありますが、得点配分は、世界の5大ウィスキーのうち、スコッチとジャパニーズが問題の大半を占めており、その年にもよりますが、その2大地域に関する問題で100点満点中75点ほどと考えて、間違いありません。

合格点は71点だと言われているので、つまり、バーボンをはじめとしたアメリカンや、カナディナン、アイリッシュにいくら精通していても、スコッチとジャパニーズがチンプンカンプンだとしたら、合格する見込みは、まずありません。(※そういう方は、稀だと思いますが…。)

なにはともあれ、スコッチとジャパニーズを制覇しなければならないことは、お分かりいただけるでしょう。

各カテゴリの点数配分目安

※100点満点中 ※今までの大まかな傾向で、年度により異なります

・スコッチ  約70点

・ジャパニーズ  約4点

・アイリッシュ  約8点強

・アメリカン  約8点強

・カナディアン  約8点弱

・その他、カクテル、単位問題など 約2点弱

あと、定義に「基礎知識を問う」とありますが、各蒸留所のポットスチルの数やコンデンサーのタイプ(※シェル&チューブかワームタブか)を問われたり、白州蒸留所の現在使用しているポットスチル7基うち1基だけがスチーム加熱だとか、モートラック蒸留所の小さいポットスチルとウィーウィッチの話が出てきたりと、そこそこマニアックだと思う知識レベルまで問われる試験だと思って下さい。

とりあえず、今回は概要をご説明しましたので、次回からは、各ジャンルの問題の特徴とポイントをお話しします。

※受験資格や日程、試験内容等々は、変更になる可能性がありますので、受験を検討される方は、スコッチ文化研究所のホームページにて、必ず最新情報をご確認ください。

ウィスキーエキスパートに合格して…

ボウモア蒸留所(海岸から撮影)先日の記事の通り、スコッチ文化研究所のウィスキーエキスパート試験(2010年)に合格しました。

ただ、自分自身、本当に合格するとは、思っておらず、まさに想定外でした。

なので、友達や行きつけのお店には、『恐らく受験後に落ちた』と報告していたのですが……。

試験問題は回収されるので、試験中に自己採点したときは、70点にギリギリ届かないくらいかなと予想していて、仮に合格しても本当に首の皮一枚つながるような結果だと思っていたのですが、結果はBランクの81点から90点未満。
これも、また、想定外と言う他ありません。

今年(2010年)の全体の結果や総評は、スコッチ文化研究所の12月の季刊誌が出ていないので分かりませんが、少なくても地図問題が厳しいものだっと思います。

地図問題は、アメリカンとカナディアンのカテゴリで出されていたのですが、特にカナディアンの蒸留所の位置を答えさせる問題の点の細かさが、なんとも……。地図上の蒸留所の位置を指した点が、何カ所か、密集して『∴』みたいな点の状態になっていて、唖然としたのを覚えています。

また、ケンタッキー州とテネシー州の蒸留所の場所を、詳細な地図で問う問題が、今年初めて出てビビりました。

前回までの地図問題は、アメリカ全土の地図で、ケンタッキー州、テネシー州と、近辺の州と、主要都市を覚えておけば、ほぼ解けたのですが、今回は、ケンタッキー州とテネシー州の地図が拡大されていて、そこに各蒸留所を示した点が、ポツポツと打ってあり、これまた頭が真っ白になり、その後、パニック…。

自分は、基本的には、過去問題を解くだけという手抜きの勉強をしていたので、やはり、傾向が変わると対応ができませんでした。
ただ、昔読んでいた本の知識の蓄積に救われ、地図問題以外は、そこそこの手応えでした。

なにはともあれ、合格して良かったです。

飯の種になるわけではありませんが、受験料と交通費が無駄にならなくて、本当に良かったです。

とりあえず、今後の目標としては、エキスパートの上級資格である来年のウィスキープロフェッショナルに挑戦してみようと思います。
ただ、ウィスキープロフェッショナルの試験は、官能試験(テイスティング)があるので、これが心配です。

とにかく、合格を励みにして、日々精進していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

追記:今後、ウィスキーエキスパートを増やすために、合格体験記と試験対策の勉強方法を特集した記事を書こうと思います。

ウィスキーエキスパートが増えて、活躍すれば、ウィスキーの普及につながると考えてのことです。

年末くらいから、アップしていこうと思っていますので、お楽しみに!

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