この度は、グレンマレイ 2007 12年 50％テイスティングノートコンテストにご参加いただきまして誠にありがとうございます。
この度、受賞者を決定いたしましたので、下記の通り発表させていただきます。
なお、後日、受賞者へ、モルトヤマよりメールにてご連絡の上で、今月中に賞品を発送させていただきますので、今しばらくお待ち下さい。

★Whisky Feels大賞

賞品ベンロマック10年・15年・グラス2脚セット

受賞者：芝濱様

テイスティングノート
レモンとアメリカンチェリーが詰められた小包。
焦がしたパンにバターを塗る。
焼けた納屋を大工が修復する。
井戸水を金属製のストローで飲む。
舌の上でマッチを擦る。
ミントを添えたフレンチトースト。
煮林檎とほろ苦い顆粒薬。
あなたは霧深い森に連れて行かれる。
べっこう飴を頬張りながら腐葉土を踏みしめて進む。
森の奥では鍾乳洞が口を開けて待っている。
オイル式のライターで漆黒を照らしながら中へと歩む。
つらら石の下で硬貨が身を寄せて洞窟の一部になろうとしている。
旅の果てにあなたは古い鏡に辿り着く。
その表面は鋭い光を帯びて、柔らかく湿っている。
奇妙なねじれが生じていることにあなたは気付く。
鏡の中から誰かがあなたを覗いている。

★モルトヤマ大賞

賞品ベンロマック10年・15年・グラス2脚セット

受賞者：池水環様

香り：フルーツサラダ、アップルビネガー、若桃、カスタードクリーム、レモン、白コショウ、ホワイトチョコレート、胚芽ビスケット
味：若い桃、粉状の胡椒の刺激、オーツ麦シリアル、スペアミント、カカオ、ナッツ風味のチョコレートリキュール、かすかにメロン
総評：スーッとする、とは異なるハーバルさに若さを感じながらも、最終的に温かいパイを形作るカスタードクリームのような味わいに、年数とは別の要素の熟成感があるように思える。

★優秀賞　2名

賞品ベンロマック15年

受賞者：hige_naoki様

テイスティングノート
暖かい日差しの下、涼しい風に吹かれ見つめる先の公園に、春祭りなのか、露店に集まる人々が見える。
芽吹いた緑の爽やかな香りと木漏れ陽に紛れ、リンゴ飴やチョコバナナの甘い香り、ジンジャーシロップや水風船のヨーヨーのゴム、白い花の香りが漂う。
祭の喧騒を離れ、公園脇の材木屋の、製材したオーク材の束に腰掛け、頬張ったべっこう飴の甘さが口一杯に広がるのを感じながら空を見上げると、透き通った水色の空に浮かぶ真っ白な雲のような綿飴に、少しの木材の削りカスとヤニ、ミントとリンゴ、パチパチキャンディが入り込んで、楽しませてくれる。
ポカポカの陽光と共に、溶けた麦チョコとすりおろし生姜にかけた蜂蜜の、トロリと溶けるような楽しい余韻が、春風のように頬を撫でていく。

受賞者：古酒のコルク様　

香り：注ぎたては甘いバニラ、フルーツケーキ。時間が経つに連れバニラが落ち着き洋梨のケーキ、レモンキャンディー、ハッカ、ジンジャー。
味：香りに直結するほどの甘みはなくスパイシー。バニラ、フルーツキャンディー、スパイス。加水することでスパイシーさが落ち着く。余韻はそれほど長くはないが柑橘が残る。
総評：開けたてはスパイシーさが前面に出ており、香り、味ともに感じにくかったが、開封後１ヶ月ほどで非常にまろやかになった。時々桃のようなフルーツ感が出てくるがなかなか掴みきれない。素直ではないが長く付き合っていきたいウイスキー。

★佳作 2名

賞品ベンロマック10年

受賞者：豆蔵くん様

テイスティングノート
入り口は穏やかで優しく、口当たりは滑らかですんなり入っていく。その先には、行きつけの八百屋の果物売り場、庭にあるイチヂクの収穫、甘く爽やかに誘惑してくるオレンジ色の謎の花、いつか食べたバニラアイス、ミルで挽いた黒胡椒の優しいスパイシー、最後は品の良い店主の淹れる紅茶のフィニッシュ。
その時、頭に浮ぶ曲があるMaroon 5の「Memories」。そう！このウイスキーを飲む時にはMemoriesが良く似合う、
そんなメロウなウイスキー。

受賞者：サニーモルト様

香り：ホットケーキミックス、溶けてきたコーラフロート、キレイで素朴、麦の甘さの奥に黄色い花っぽさ、少しだけ枯れ始めた秋の草原。
味：香りに対してスパイシーさを感じる。
芯の太さに寄り添うここちよい甘み、厚みがある訳ではないが癖になる味わい。
総評：夏の終りに麦畑横のカフェでコーラフロートを突き佇む女性。
素朴ながら芯の強さを持った彼女はこれからの人生をどう過ごすのか…
優しく甘い香りとスパイスのバランスが癖になるゆっくりと語り合いたいウイスキー

以上
受賞された皆様、おめでとうございます。