いつも、シングルモルト通販モルトヤマをご利用いただき、ありがとうございます。
お陰さまで、当店は、明日4月20日をもちまして、ネットショップの正式オープン3周年(4年目)を迎えます。
これも、一重に、ご愛顧いただきましたお客様とインポーター様や問屋様、取引会社様の皆様のお陰です。
また、今まで、力不足や経験不足で、いろんな形でお客様にご迷惑をお掛けしたり、ご期待に応えられなかったりということが多々あり、申し訳ありませんでした。
今後とも、小さいながらも、多くのお客様に喜んで頂けるように、精進して参ります。
思い起こせば、3年前に、なぜ、カルチャー教室(※習い事の教室)の運営をしている会社が、新規に酒類販売免許を取得し、シングルモルト・ウイスキーを専門に通信販売するのだと、関係各所から不思議がられました。
その上、仕入れの検討をしたいから、とにかくサンプルを飲ませてくれ!サンプルを飲ませてくれ!としつこく何度も言うので、いろんな取引会社様に迷惑に思われることも少なくなく、正直、煙たがられていたような気がしますが(苦笑)、最近では、ようやく、どんな酒屋(シングルモルト専門店)なのか、理解されつつあるようで、ご協力頂ける温かいインポーター様がたくさんいらっしゃって、安心しています。ありがとうございます。
2013年、富山から、富山県内や広く多くの地方の方にも、いろんなシングルモルトを飲んでいただきたいと思い、このモルトヤマを始めました。
ですが皮肉なことに、ちょうど、タイミングとしては、モルトの相場は急激な右肩上がりで、世界的なウイスキーブーム加えて、日本では2014年にマッサンによるブームがやってきて、今まで普通に買えたウイスキーが買えないどころか、終売になったり、値段が高騰したり、中には、どう考えても、中身に不釣り合いと思える価格で、オークション等で取引されるものが出てきて、おまけに、転売ヤーが暗躍し、特定の商品ばかりが瞬殺されるなど、ウイスキー業界が混沌としてきました。
その一方で、悪いことばかりではなく、今まで、ウイスキーを飲まなかった人たちが、ウイスキーに興味を持って飲み始めて、そして、スコットランドのみならず、日本にも、数多くの蒸留所が新設されており、それに関しては、大変うれしく思っています。
ただ、いつか、この度を越して加熱したウイスキーブームは、いわゆるバブルは、いつかは、収まると思うのです。
そして、私の想像の範囲にしか過ぎないですし、中国やインドなどの今後の経済状況にもよるのでしょうが、近い将来、ウイスキーの需給バランスが逆転するときが来るのではないかと危惧しています。
今、筍のように乱立している数多くの蒸留所の原酒が、ある程度まとまった量、熟成が進んだ原酒となった時に、(※もちろん既存の蒸留所も増産しています。)それだけの原酒を、消費できるだけの需要が見込めるのかと言われると、それは、不確定要素とは言え、かなり怪しいのはないのでしょうか?
80年代に蒸留所がバンバン閉鎖されたり操業休止されたりというようなところまでは行かないとは思いますが、少なくても、今後、ジャパニーズウイスキーに関しては、『ジャパニーズウイスキー』だからバンバン売れるという時代は、個人的には終わると思っています。
これから、必要とされるのは、単なるジャパニーズウイスキーではなくて、『美味しくて、手の届くジャパニーズウイスキー』なのではないでしょうか。
それは、ジャパニーズウイスキーに限らず、どのウイスキーにも言えることでしょう。
そして、オークションで、特に美味しいとは思えないものが、時より法外な金額で、金額で取引されているのを見ると、だれが飲むのだろうかと不思議に思います。
もちろん、嗜好品ですから、とんでもなく高い金額でも楽しく飲める人がいるなら、それでいいでしょうし、ものの値段なんて、需要と供給の力関係で決まるものなので、値段に対して、一概に良い悪い、安い!高い!と断じることはできませんが、少なくも、妄信的に特定のウイスキーのメーカーやブランド、ラベルだけを追い求めて、大枚を叩くことに関しては、疑問を呈さざるを得ません。
酒屋としてはそうボトルがニューリリースであれば、当然売りやすいですし、そういう意味ではありがたい存在ですし、お客様からそのメーカー、ブランドに対する信頼の証拠だとは思いますが、特定のメーカーのものやブランドだけを、冷静さを欠き、妄信的に追いかけることは、幾分かの危険性をはらんでいるように思えます。
ウイスキーはお酒です。
飲み物です。
作り手の方だって、きっとお客様に飲んで楽しんで貰いたいはずですし、単なる所有する物や資産として扱われることを望んでいないと思います。
そして、有名でないメーカーやブランド、ボトルの中でも、数は多くないかもしれませんが、知られていないだけで、探せばきっと魅力的な物があるはずなのです。
だからこそ、酒屋というものは、このご時世、出来るだけ飲めるボトルを飲み、自分自身の主観で恐縮ではありますが、飲んだボトルの情報を提供したり、テイスティングノートを買いたり、見向きもされないようなものの中から、光るボトルを見つけたり、埋もれがちなボトルの魅力を発信し、微力ながらもお客様のボトル選びの一助になることが必要なのだと、モルトヤマは考えています。
『モルトヤマはフザケた変な酒屋だ!』
と同業者の方やお客様から嘲笑されることがよくあります。
奇抜な梨の妖精の格好や奇々怪々な言動等々があるので、フザケていると思われる方もいらっしゃると思いますが、私は、どう思われようが、言われようが全く気にしていませんし、そのことで、モルトヤマという変な酒屋の存在を見て、知り、覚えて頂けるなら本望です。
ただ、
『お客様の足元を見て、適正な価格と思わる価格の何倍もの価格で販売する酒屋』
『珍しい商品をオークションに流してぼろ儲けする酒屋』
『ウイスキーを横向きで陳列したり、梱包したりする酒屋』
『サンプルがあったり、飲めるチャンスが十分にあるボトルなのに、全然飲もうともせず、メーカーやインポーターから来た案内文のコピペだけで、自分が飲んだように商品を勧める酒屋』
の方が、フェスで梨の妖精の被り物をするバカよりも、よっぽどフザケていると思っています。
商売だから儲けなければいけませんし、儲けがなければやっていけないのですが、儲かるためなら手段を選ばないような真似はしたくありませんし、ウイスキーに対して思いや愛着がない人の『単なる商品』であって欲しくないです。
こういう業界が混沌としている時代だからこそ、こういうモルトヤマのような『変な酒屋』は必要だと思いますし、ありがたいことに、モルトヤマを必要としてくださる、温かくて理解のあるお客様が少なからずいらっしゃるからこそ、3年間、モルトヤマをやってこられたのだと、コレだけは自負しています。
だから、今後も、お客様のそのご期待に応えるべく、今までどおりマイペースで、できることに全力で取り組んで行きたいと思います。
それと、以前からメルマガにご登録頂いているお客様に、すでに少しだけお話をしておりましたが、モルトヤマの3周年記念ボトルを詰めたいという思いがあり、取り組んでみたものの、なかなか条件が折り合わず、まだ、具体的にご案内できる情報は、何一つありません。
ただ、今年度中には、モルトヤマ3周年記念のプライベートボトルとして、なんとかリリースできればと思っていますので、その際は、ぜひ、よろしくお願い致します。
また、店主の太鼓判について、改めて申し上げておきたいのですが、あくまで、店主の太鼓判は、店主が飲んだものの中で大変気に入って、お客様にもぜひ飲んでいただきたいという観点で選んだお酒に対して付けているものです。
決して、誰が飲んでも美味しいとか、大衆受けするかしないかどうかという点に主眼をおいているわけではありません。そもそも、嗜好品なので誰が飲んでも美味しいモルトなんてそうそう無いです。
高額ボトルや過去のリリースされた特に美味しいボトル、そして有名なオールドボトルと較べて、『こんなの美味しくない!』とか言われても、『そりゃそうじゃん。』としか言いようが無いです。
店主の太鼓判については、単なる1つの指標として考えて頂ければいいと思いますし、
『モルトヤマの下野が好きなボトルなのかぁ。』
『こういうボトルもあるんだなぁ。面白そうだから、買ってみようかなぁ。』
程度に捉えて頂ければありがたいです。
モルトヤマを信頼して頂けるのはありがたいですが、太鼓判だから買う、太鼓判ではないから買わないと思われることは、本望ではありませんので、冷静にご判断頂いた上で、欲しいと思われたボトルをご購入頂ければ大変嬉しいです。
長くなってしまいましたが、頑張ってこれからもモルトヤマを運営致しますので、今後とも、モルトヤマをよろしくお願い申し上げます。
平成28年4月19日
シングルモルト通販モルトヤマ
店主 下野 孔明
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e-singlemalt.co.jp/
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