Tasting Notes テイスティングノート

2017.9.15 ハイランド

グレンドロナック 1993 23年 55.1% オロロソシェリーバット / OB for ザ・ウイスキーフープ

読了目安時間:約2分11秒
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グレンドロナック 1993 23年 55.1% オロロソシェリーバット / OB for ザ・ウイスキーフープ

グレンドロナック 1993 23年 55.1% オロロソシェリーバット / OB for ザ・ウイスキーフープ

※誠に恐れ入りますが、本ボトルは、当店では完売しております。再入荷の見込みもありません。

店主 下野のテイスティングノート
香り:複雑で品のあるシェリー、うっすらなめし革、凝縮感、ジャム、古い鉛筆、煮詰めたコーラのようなスパイス、きのこ、色の濃いアメリカンチェリー、ナッツ。
味:熟したプルーンのような色の濃い果物、品のあるシェリー、うっすらナッツ、煮詰めたコーラのようなスパイス、古い鉛筆、甘すぎないアメリカンチェリーのジャム。

開けたては、少し大人しいですが、開けて、少し瓶の状態で開かせると、そのポテンシャルに驚かされます。

正直なことを言いますと、開けたては、素晴らしいけど、そこまで突き抜けた感じがないなぁ思って、いましたが、ボトルの肩の方まで減らして、少し時間を置いたら、完全に予想の上を行っていました。

明らかに、長期熟成のグレンドロナックにあるような品の良さや古いシェリー樽の複雑さの片鱗を、感じさせられ、他の93ドロナックのほとんどとは格が違います。

原酒そのものの味を飲み込んでしまったような無骨な濃厚コテコテシェリーではなく、品の良さや複雑さ、そして濃縮感のようなものがしっかり原酒そのものの良さとあいまって、高い完成度を生んだように思いますし、店主の好みで言えば、飲んだ中では90年代ドロナックの中で、イタリアのベイヤフロール向けと双璧をなす、突出したレベルの1本だと思います。

濃厚さだとか重さというのとは、全く違う次元でのレベルの高さが、このボトルには感じられました。

突出したクオリティの高さお理由として、あくまで、想像の範囲を出ない仮説ではありますが、93で突出した今回のボトルやベイヤフロール向けに関しては、過去のヴィンテージ(恐らく70年代)の長期熟成に使用されたシェリー樽の空樽に、93の原酒を移し替えて、さらに熟成させたということが考えられます。

グレンドロナックに関しては、カスクマネージメントの関係で、樽の詰替えを行っていることは、半ば周知の事実となっていると思いますが(※一樽からの総ボトリング数(アウトターン)があからさまにおかしい物が散見されます…)、その際に用いられた詰替え用の樽が、前述の通り特別な過去の熟成に使われた良質の樽だと考えると、93でも、古いヴィンテージではないと感じられないシェリー樽や原酒のニュアンスが得られ理由を説明できますし、逆にそうでなければ、93ヴィンテージで、このような香味を獲得してしまったことの理由の説明が合理的にできないように思います。

以前、ベイヤフロール向けの93がリリースされたとき、一部のモルトバーでは、大変話題になったというか騒然となって、飲んだ自分も衝撃を受けたていたのですが、飲み手の大先輩方と話しても、やはり前述の理論しか考えにくかったですし、こちらのザ・ウイスキーフープも全く同じパターンだったのではないかと、推察しています。

理由はさておき、90年代最高のグレンドロナックの一つではないかと思いますので、見かけた方は、チャンスがあれば、ぜひ、召し上がって見てください。開栓後、ある程度時間が経っている状態がオススメです。

また、同時リリースのザ・ウイスキーフープ向けのグレンドロナック1994とも飲み比べて頂きたいと思います。

※誠に恐れ入りますが、本ボトルは、当店では完売しております。再入荷の見込みもありません。


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