ロングモーン1972~2010 37年 51.3%/スリーリバース ザ ライフ

ロングモーン1972~2010 37年 51.3% リフィルシェリーバット カスクNo.1098 ザ・ライフ / スリーリバース

ロングモーン1972~2010 37年 51.3% カスクNo.1098 ザ・ライフ / スリーリバースこのボトルは、スリーリバースとウィスキーエージェンシー(TWA)が同じひとつの樽をシェアしてそれぞれのブランドでリリースしたのですが、そこまでする価値のある樽だと思います。

ウィスキーエージェンシーでは、パーフェクトドラムとしてリリースされていますが、当然のレベルですね。

個人的に、モルトで久しぶりにホームランが出ました(笑)

満塁ホームランじゃないかもしれませんが、かなり素晴らしいです。3ランかな(笑)

いずれにせよ、自分にとってはホームランレベルです。

表のラベルのインパクトもさることながら、何がすごいかって、ボトルの裏面のラベルのテイスティングノートが、全く期待を裏切らないこと。

ハッキリ言って、ボトラーズのコメントやらインポーターのコメントなんていうのは、商い的な感じで『盛ってる』(大げさに言っているの意)わけで、今まで、何度と無く裏切られてきたわけですが、このボトルは違いましたね。

今回は、裏のラベルのテイスティングノートがあまりにも無駄がなくて解りやすいので、細かいことは述べません。

補足するなら、全体として熟成感はありますが、まだまだアルコールが活き活きとしていてで、エネルギーを感じられるところがいいですね。

どちらかというと、昨年末にリリースされていたGMのケルティックラベルのロングモーン1965 44.4%などの長熟ロングモーンと比べると、パワフルでボディがしっかりしていて、飲みごたえもしっかりあります。

それに、ねっとりした甘みにハッキリとした南国フルーツフレーバー(マンゴー、パッションフルーツ)、桃とが合わさって、そこに爽やかな軽い苦味がアクセントとなり、たまりません。

素晴らしいです。とにかく、難しいことを考えず飲めるというか、率直に『感じる』ことが出来る1本で、今まで飲んだロングモーンの中では、ダントツでした。

今のところ、個人的には今年No.1の1本のオススメです。

ロングモーン1972~2010 37年 51.3% カスクNo.1098 ザ・ライフ / スリーリバース

初キャンベルタウンロッホ(千代田区有楽町)

先日、東京に用事があったので、その際に千代田区有楽町の著明なモルトバーのキャンベルタウンロッホさんに初めて伺いました。

キャンベルタウンロッホ

キャンベルタウンロッホさんは、シングルモルト好きの中では、日本有数のモルトバーとして知られていて、置かれているボトルのレベルの高さや種類だけではなく、レアボトルも非常に良心的な価格で、提供されていることでも有名です。

まさに、シングルモルトマニアの巣窟と言っても過言ではありません。

4杯頂いたのですが、あいにく調子が悪かったので、そのうちの2本をテイスティングノートではなく、簡単に紹介させていただきます。

パーフェクトドラム ボウモア1993~2010 16年 53.8%/ザ ウィスキーエージェンシー (TWA)

パーフェクトドラム ボウモア1993~2010 16年 53,8% (セカンドリリース)/ ザ ウィスキーエージェンシー(TWA) モルトマニア達の話題をさらったパーフェクトドラムのボウモア1993の、実質的なセカンドリリース。

前回のリリースのパーフェクトドラム ボウモア1993~2010 16年 59.9%と決定的に違うところは、度数で、そのせいか、こちらのセカンドリリースの方が、全体的に『柔和』な印象で、前回のボトルに感じた、あまりにも強いアルコール感と『新しい針葉樹の材木感』が穏やかで、その分パイナップルやマンゴーのヒントの様な南国感が素直に感じられました。

また、展開力は、前回のボトル同様に非常に高いレベルにあります。

やはり、ボウモアにとって1993年は、非常に重要なヴィンテージになりそうです。

パーフェクトドラム ボウモア1993~2010 16年 53.8% /ザ ウィスキーエージェンシー (TWA)

サイレントスチル ロッホサイド31年 1966~1998 57.7% CASK No.3910 /シグナトリー

そして、もう1本は、シグナトリーからリリースされたサイレントスチルのロッホサイド31年です。

サイレントスチル名の通り、ロッホサイドは1992年閉鎖されており、小生は、ボトル自体をあまり見かけたことのない蒸留所ですし、恐らくロッホサイドを飲んだのは、このボトルが初めてなのではないかと思います。

サイレントスチル ロッホサイド31年 1966~1998 CASK No.3910 /シグナトリー

調子が悪かったので、詳しく味や香りをどうのこうのといえませんが、繊細で複雑なリンゴ系のフルーティさとスパイスの香り(スパイスの刺激ではない)や、微かにお香のような香りが織り交ざった表現しづらい深みのある香りで、マスターの中村さんは『いちじく』と表現されました。

調子が悪かったので、細かく感じ取ることは出来ませんでしたが、間違いなく繊細かつ複雑な味わいだと思います。

マスターの中村さん、本当にありがとうございました。

サイレントスチル ロッホサイド31年 1966~1998 CASK No.3910 /シグナトリー

サイレントスチル ロッホサイド31年 1966~1998 CASK No.3910 /シグナトリー

スコットランド旅行~ボウモア蒸留所 製粉から発酵編~

今回もボウモア蒸留所について。
製麦偏』に引き続き、『製粉か発酵編』ということで、熟成前までの過程について、写真中心に記述していきます。

まず、モルト(大麦麦芽)は、ディストナーと呼ばれる機会に通され、石やゴミなどを取り除きます。

ディストナー

ディストナーの中の様子。取り除かれた、小石を見ることが出来ます。

ディストナーの中の石

次に、ディストナーにかけられモルトは、モルトミルというローラー式の製粉機で、粒子が荒い順にハスク、グリッツ、フラワーの3種に挽き分けられます。この総称を、グリストと呼びます。

モルトミル

この時、モルトを挽き分ける比率は、蒸留所によって、微妙に違う場合があるのですが、

『 ハスク:グリッツ:フラワー = 20:70:10 』 という比率が、一般的です。

その比率で、挽き分けるのには、それぞれ意味があるのですが、非常に長くなるのでここでは、割愛します。

詳しく知りたい方は、『シングルモルトを愉しむ』 土屋守氏・光文社 をお読みください。

下↓の写真は、右から、グリスト、モルト(大麦麦芽)、バーレイ(大麦)、恐らくまたグリストです。見学者用のサンプル。

グリスト、モルト(大麦麦芽)、バーレイ(大麦)

その後、引き分けられた、グリスト(ハスク、グリッツ、フラワー)は、マッシュタン(糖化槽)に入れられ、お湯(60℃~70℃程度)を加えて混ぜます。あとから、お湯をスプリンクラーの様なもので足したりするのですが、複雑なので割愛させていただきます。

これ↓がマッシュタン。

マッシュタン

この作業をマッシング(糖化)と呼び、メインの目的は、デンプンからアルコール発酵に利用可能な発酵性糖類(主に麦芽糖)作り出すことです。

下の↓写真に写っているのが制御盤です。マッシュタンに入れるお湯からマッシュタンで得られたウォート(麦汁)までをこちらで、一括管理しているようです。

マッシュタンの制御盤

このマッシュタンの中では、デンプンをモルト自身の酵素の力で、麦芽糖へ変えたり、タンパク質を自身の酵素の力でアミノ酸に分解したりして、この後の発酵(ファーメテーション)に備えます。

この時に作り出される、麦芽糖やアミノ酸を多く含む液体をウォート(麦汁)と呼びます。

その後、ウォート(麦汁)を冷却し、発酵(ファーメテーション)の過程へ移ります。

発酵(ファーメテーション)は、ウォッシュバックという発酵槽で行ないます。

ウォッシュバック

近年、マッカランやラフロイグがステンレス製のウォッシュバックに切り替えて使用していますが、ボウモアは、伝統的な材である、オレゴン松を材として利用しています。

↓操業を一時停止しているので、カラの状態です。

ウォッシュバックの中

この過程で、麦汁(ウォート)に酵母(ディスティラリー酵母)が加えれ、アルコール発酵が行われます。

アルコール発酵とは、ブドウ糖から、二酸化炭素とアルコールとエネルギー発生させる化学反応で、これによって初めてお酒になるわけです。

また、合わせて乳酸菌による乳酸発酵も行われて乳酸が発生し、酸味や香りの成分も造られ、モルトウィスキーの味わいに複雑さをもたらすそうです。

これによってできるのが、ウォッシュ(もろみ)と呼ばれるホップの入っていない濁ったビールのようなものです。

このウォッシュを蒸留することによって、ニューポット(熟成させていないウィスキーの元の蒸留酒、スピリッツとも呼ばれます)となります。

次回は、蒸留編です。お楽しみに。