シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その5 ロングモーン1965/GM ケルティックラベル偏

先日の記事のさらなる続編その5です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で伺いました。

ついに、ロングモーンについて書きます。

最初に断っておきますが、右のGMのケルティックラベルの41年ものは飲んでいません。ただ、ラベルのデザインがある時を境に変わっているとの説明のためにモルト侍氏が見せてくださいました。ラベルの中央の表記が、真ん中と右のボトルでは、変わっていることをお分かりいただけますでしょうか?

ゴードン&マクファイル(GM))ケルティックラベル・ロングモーンと信濃屋オリジナル・エンジェルズシェア

長熟ロングモーン祭りの5本はこちらです。

1.ロングモーン 1998年 11年 46%/ エクスクルーシヴ・レンジ 

2.ロングモーン 1994年 13年 46% / ダンベーガン 

3.ロングモーン 25年 40% / ゴードン&マクファイル(GM)

4.ロングモーン1975年 34年 41.8% ホッグスヘッド(※総ボトリング53本)/ 信濃屋オリジナル エンジェルズ・シェア

5.ロングモーン1965年 43年 44.4% カスクNo.68 リフィルシェリーホッグスヘッド / ゴードン&マクファイル(GM) ケルティックラベル 
 

まず、味が云々の前に、1~3のボトルの写真がないことをお詫びしますm(@´_`@)m

写真を取るのを忘れていました(汗)

まず、1~2ですが、このラインナップにはない、GMの12年の方がバランス良く、好みだというのと、特筆するほどの個性を感じ取ることができなかったというのが正直な感想です。

 
次に、3のGMの25年ですが、ここから一気にジャンプアップします。

全く、1や2とは、飲みごたえや深みが違います。

まず、第一印象は、適度なボディとミント(ハーブ)の香りや臭めの香辛料の印象が強く、しばらくすると、香りが解れてきて、徐々にクリーミーな方向へと変化していきます。落ち着いたころには、コンポタージュの生クリーム感やミルクを思わせる香りが支配的でした。 

長期熟成ロングモーン3杯

その次に、メインのひとつの4ですが、こちらは、飲み手にかなり評価が分かれると思います。

『透明感がある』と捉えるか、『水清ければ魚棲まず』と捉えるのか、これは好みの問題だと思います。

そもそも、このボトルはリフィルホッグスヘッドで熟成させていたにも関わらず、フルカスクで53本しか取れなかったという、不思議な(怪しげな)逸品なのですが、情報をまとめると、恐らく、堕天使が樽を逆さにしてラッパ飲みした………わけではなく、樽からの液漏れであろうとのことでした。

印象は、フルーティで、長熟なモルトに感じられる樽の木香が感じられますが、非常に繊細で、味が透き通っていて、静かで、軽く、ゆっくりフェードアウトしていきます。

軽いと言っても、ローランドモルトのような軽さではなくて、少しばかり熟成が進み過ぎたことによる軽さのように思います。

お酒であることを変に意識させず、冷たい湧き水を現地で、手ですくって飲んだような透明感のある味わいです。

『陰』と『陽』なら、どちらかと言うと、『陰』のイメージが強いです。(※決してネガティブな意味ではないです。)  

 
 
大トリは、5のGMのケルティックラベルのロングモーン1965年 43年熟成です。

このロングモーンは、フルーティはフルーティでも、明らかに南国フルーティ系。キャンベルタウンロッホ10周年のボウモア1993ほど熟したマンゴー全開ではないですが、明らかにマンゴーの要素は感じられます。

表現出来無い複雑な要素が、たくさんありますが、決してボディが重い訳ではなく、穏やかな印象で、意外にもスッキリしています。

長期熟成のロングモーンの2つ(4と5)に共通して言えることは、決して重くなく、複雑だけれどもうるさい訳でなく、スッキリしている点でしょうか。

4と5は、明らか違う味わいを持っていますが、ベクトルというか芯としてもっている方向性は、大きく違わないような気がします。

 
ただ、正直な事言うと、GMの25年のコストパフォーマンスを評価すべきだと思いますし、値段の点だけではなく、味わと言う点でも多くの人に受け入れられるバランスや飲みごたえは、もっと賞賛されてしかるべきだと思います。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その4 スプリングバンク1993/ザ・ボトラーズ偏

先日の記事のさらなる続編その4です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で足を運んだわけですが、正直、ロングモーンより小生の体が反応したモルトがありましたので、その2、その3に続き、紹介していきたいと思います。

スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% カスクNo.180 リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ

スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ 
これまた、すごい。

ボトラーズのスプリングバンクはあまり飲んだことがありませんが、この『ザ・ボトラーズ』と言う名のボトラーズからリリースされているこのスプリングバンクは、オフィシャルと比べると飛び抜けています。

色は、ハッキリと覚えていませんが、確かにリフィルシェリーであることを思わせる赤み。

香りもさることながら、飲みごたえが全然違います。心地よい適度にしまったボディと適度なスパイシーさと香ばしい甘過ぎないパンケーキかスポンジケーキようなお菓子の甘さ。おまけに落ち着いたフルーティさ。

確かにスプリングバンクなのですが、全体的な要素の肉付きが程よく、バランスが良い。得られる満足感がすごい。

インパクトは強いけれども、変にいろんな要素がごちゃごちゃと主張してくるわけではなく、まとまっており、完成度が高く、変な後腐れはしない。 

 
前回にご紹介した、テイスターのフェッターケアン1975年 35年熟成とは、美味しい方向性が違って、あっちは飲み手がしみじみと味わいの深さと重厚感に浸りやすいですが、こっちは、バランスで飲み手を“ハッ”と感動させて、ニヤッとしながら立ち止まらず、さっと歩き去るようなイメージを受けました。 
振り返れば奴がいるみたいな…(意味不明)。

 
モルト侍氏曰く、「切れ上がりがよい」と表現されていましたが、表現が違えども、なんとなく感じる方向性は同じなのかなぁと思っています。 
 
うまく表現出きませんが、スプリングバンクとして飲み手をあっさりと納得させてまう、非常に高い完成度をもっています。

 
誠に残念なのは、コヤツは、昨年の終り頃流通していたそうですが、あっという間に完売したそうで、もう手に入りません…。悔しいです。
 
 
スプリングバンク1993年 16年熟成 58.9% リフィルシェリーホッグスヘッド / ザ・ボトラーズ

飲むチャンスがあったらぜひ飲んでみてください。決して安いとまでは言い切れませんが、コストパフォーマンスがめちゃくちゃいいと思います。

オフィシャルのスプリングバンクに、何か物足りなさを感じる方は、ぜひチャレンジしてください。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その3 フェッターケアン1975/テイスター偏

フェッターケアン1975年 33年熟成 58.5%/ スコッチモルト販売 テイスター先日の記事の続編です。

池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で足を運んだわけですが、正直、ロングモーンより小生の体が反応したモルトがありましたので、前回に続き、紹介していきたいと思います。

前回は、キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトルのボウモア1993をご紹介しましたが、今回は、スコッチモルト販売のテイスターのフェッターケアン。 
 
 
フェッターケアン1975年 33年熟成 58.5%/ スコッチモルト販売 テイスター

かなりのハイレベルです。 
 
浅いコメントで申し訳ありませんが、本当に味わい深いシングルモルトです。

味わいの重厚感と深みが半端じゃないです。

重厚と言っても、決して凝り固まっているわけでなく、ナッツやチョコやカカオの香ばしく適度な重みと甘さと香りが何層にも折重なっているように、感じられました。

それに、余韻が長く、心地よい。

実際、もっといろんな要素が感じられると思いますが、複雑すぎてうまく表現ができません。

フェッターケアンに対して経験不足であること考慮しても、このフェッターケアンがそんじょそこらのフェッターケアンでないことは、容易に断言出きます。

こんなシングルモルトが普通に飲めれば、本当に幸せなのですが、昨年の夏頃に販売されて、すぐに売り切れてしまったそうです。残念…。  
 

もし、決して安くはありませんが、機会があったら絶対に飲んでみてください。

ちなみに、同じくテイスターのブナハーブンは、フェッターケアンほどピンときませんでした。

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その2 キャンベルタウンロッホ10周年記念ボウモア1993偏

ボウモア1993年 16年熟成 57.5%/キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトル ケイデンヘッド池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で足を運んだわけですが、正直、ロングモーンより小生の体が反応したモルトがありましたので、まずはそれから紹介していきたいと思います。

自分の中でダントツだったのが、このキャンベルタウンロッホさんの10周年記念のボウモアです。

表現するのは、難しいですが、モルト侍氏の言葉を借りるなら、まさに『奇跡のボウモア』と呼ぶべきでしょう。

ネットで噂になっていて、飲んでみたかったのですが、これは、全く期待を裏切りませんでした。
 
 
 
 
 
 
 
ボウモア1993年 16年熟成 57.5%/キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトル ケイデンヘッド

処女ボトルを頂きましたが(※貴重なボトルを本当にありがとうございます。)、なんと言っても、まず南国フルーツ(マンゴーやパッションフルーツ)のフレーバー。本当に、素直に南国フルーツと言うべき香りと味わいが広がります。

そこに心地よいピートと香ばしい焦げた麦芽の香りが乗ってきて、複雑に絡み合い、適度なアルコール感と共に、美しくも心地良い余韻を生み出していました。 

ボウモア1993年 16年熟成 57.5%/キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトル ケイデンヘッド
  
恐らく、マニアでなければ、ブラインドで飲むと、第一印象としてピートの感じからアイラモルトとは分かっても、第一印象としてボウモアだとはなかなか気づかない思います。確かにボウモアなのですが、ボウモアっぽくないと言うより、一般的なボウモアにはないものを持って、尚且つ完成してしまったからに他なりません。

60年代のボウモアにも南国フレーバーがあるようですが、小生には未体験ゾーンですので、マンゴー全開のボウモアはこれが初めてでした。

表現力が乏しいの残念ですが、本当に素晴らしい個性を持つボウモアであることは断言できます。

もし、幸運にもお店で飲むチャンスがあれば、是が非でも飲んでみてください。好きか嫌いか別にして、この非凡さは十分に感じ取って頂けると思います。  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 ボウモア1993年 16年熟成 57.5%/キャンベルタウンロッホ10周年記念ボトル ケイデンヘッド

シングルモルトを知る@ジェイズバー(池袋)その1

記事の更新が滞って申し訳ありません。

バタバタが一段落しましたので、また、ボチボチ書き始めたいと思います。

さて、先日、モルト侍こと蓮村氏のお店である、ジェイズバー(池袋)に伺い、長熟ロングモーン祭りに参加して参りました。

ゴードン&マクファイル(GM))ケルティックラベル・ロングモーンと信濃屋オリジナル・エンジェルズシェア

ラインナップは以下のとおりです。

01.ロングモーン 1965 43年 / GM ケルティックラベル
02.ロングモーン 1975 34年 / 信濃屋オリジナル エンジェルズ・シェア
03.ロングモーン 25年 / GM
04.ロングモーン 1994 13年 / ダンベーガン
05.ロングモーン 1998 11年 / エクスクルーシヴ・レンジ

実は、3日連続でお邪魔したのですが、モルト侍氏に、酒屋さんに連れていってもらったり、ご飯をご馳走になったり、貴重なモルトを飲ませて頂いたりと、お世話になりっ放しで……本当にありがとうございました。

J’s BAR(ジェイズバー)@池袋

それぞれのお酒のコメントは、別の記事で、ボチボチ書きます。

池袋へ御用があるモルト好きの方は、ぜひお立ち寄りください。

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