スコットランドの旅 ~ブナハーブン蒸留所編~
カリラ蒸留所の次は、ブナハーブン蒸留所に行きました。
ここでは見学という見学はせず、ポットスチルを見て、ショップを回ったくらいですが、非常に海岸が綺麗で、ここち良かったです。
アイラモルト中では、一番アイラモルトのキャラクター(※潮気、ピーティさ、スモーキーさなど)を持たないブナハーブンですが、それでも、海岸の蒸留はあります。
ブナハーブンの最大の特徴は、アイラモルトでありながらピートを麦芽に炊き込む量が非常に少ないと言うことです。
ピート香の強さ値は、フェノール値で表されますが、最も麦芽にピートを炊き込むと言われるアードベッグ蒸留所では55ppm前後で、アイラで中庸のモルトと呼ばれるボウモアは26ppm程度ですが、ブナハーブンでは2ppmと非常に弱いのです。
(※フェノール値の話しは、書籍や蒸留所の話しなどでよく出てきますが、同じ蒸留所について述べているものでも値がマチマチだったりして、正直、どれを信じていいのか分かりません。ただ、当然、同じ蒸留所内でピートを強く炊き込んだり弱く炊き込んだりすることもありますが、基本の値はあると思うのですが……不思議です。)
フェノール値はどうであれ、蒸留所が海に面しているにも関わらず、アイラモルトのキャラクターが弱いということは、言うまでもなく、アイラモルトのキャラクター作りには、アイラ産のピートでしっかり麦芽に香り付けをしてやることが、重要なのでしょう。
↑ポットスチルです。3機見えますが、真ん中が初留器(ウォッシュスチル)で、両サイドが再留器(ローワインスチル=スピリットスチル)でしょうか…。
今気づきましたが、蒸留されて出てきた気体(アルコールや水蒸気)を冷却するコンデンサーっていう装置が、見えません。たぶん、壁の奥にあるのだと思いますが、自分が見学した他の蒸留所では、ほとんど同じ部屋の中にコンデンサーを見ることができたので、比較的変わりモノだと思います。
次回は、ボウモア蒸留所編です。次の記事の内容はめちゃくちゃ濃いですよ(※写真が多いだけかも(汗))!