1月 10
30
先日の記事のさらなる続編その5です。
池袋のJ’s BARには、長熟ロングモーン祭りが目的で伺いました。
ついに、ロングモーンについて書きます。
最初に断っておきますが、右のGMのケルティックラベルの41年ものは飲んでいません。ただ、ラベルのデザインがある時を境に変わっているとの説明のためにモルト侍氏が見せてくださいました。ラベルの中央の表記が、真ん中と右のボトルでは、変わっていることをお分かりいただけますでしょうか?
長熟ロングモーン祭りの5本はこちらです。
1.ロングモーン 1998年 11年 46%/ エクスクルーシヴ・レンジ
2.ロングモーン 1994年 13年 46% / ダンベーガン
3.ロングモーン 25年 40% / ゴードン&マクファイル(GM)
4.ロングモーン1975年 34年 41.8% ホッグスヘッド(※総ボトリング53本)/ 信濃屋オリジナル エンジェルズ・シェア
5.ロングモーン1965年 43年 44.4% カスクNo.68 リフィルシェリーホッグスヘッド / ゴードン&マクファイル(GM) ケルティックラベル
まず、味が云々の前に、1~3のボトルの写真がないことをお詫びしますm(@´_`@)m
写真を取るのを忘れていました(汗)
まず、1~2ですが、このラインナップにはない、GMの12年の方がバランス良く、好みだというのと、特筆するほどの個性を感じ取ることができなかったというのが正直な感想です。
次に、3のGMの25年ですが、ここから一気にジャンプアップします。
全く、1や2とは、飲みごたえや深みが違います。
まず、第一印象は、適度なボディとミント(ハーブ)の香りや臭めの香辛料の印象が強く、しばらくすると、香りが解れてきて、徐々にクリーミーな方向へと変化していきます。落ち着いたころには、コンポタージュの生クリーム感やミルクを思わせる香りが支配的でした。
その次に、メインのひとつの4ですが、こちらは、飲み手にかなり評価が分かれると思います。
『透明感がある』と捉えるか、『水清ければ魚棲まず』と捉えるのか、これは好みの問題だと思います。
そもそも、このボトルはリフィルホッグスヘッドで熟成させていたにも関わらず、フルカスクで53本しか取れなかったという、不思議な(怪しげな)逸品なのですが、情報をまとめると、恐らく、堕天使が樽を逆さにしてラッパ飲みした………わけではなく、樽からの液漏れであろうとのことでした。
印象は、フルーティで、長熟なモルトに感じられる樽の木香が感じられますが、非常に繊細で、味が透き通っていて、静かで、軽く、ゆっくりフェードアウトしていきます。
軽いと言っても、ローランドモルトのような軽さではなくて、少しばかり熟成が進み過ぎたことによる軽さのように思います。
お酒であることを変に意識させず、冷たい湧き水を現地で、手ですくって飲んだような透明感のある味わいです。
『陰』と『陽』なら、どちらかと言うと、『陰』のイメージが強いです。(※決してネガティブな意味ではないです。)
大トリは、5のGMのケルティックラベルのロングモーン1965年 43年熟成です。
このロングモーンは、フルーティはフルーティでも、明らかに南国フルーティ系。キャンベルタウンロッホ10周年のボウモア1993ほど熟したマンゴー全開ではないですが、明らかにマンゴーの要素は感じられます。
表現出来無い複雑な要素が、たくさんありますが、決してボディが重い訳ではなく、穏やかな印象で、意外にもスッキリしています。
長期熟成のロングモーンの2つ(4と5)に共通して言えることは、決して重くなく、複雑だけれどもうるさい訳でなく、スッキリしている点でしょうか。
4と5は、明らか違う味わいを持っていますが、ベクトルというか芯としてもっている方向性は、大きく違わないような気がします。
ただ、正直な事言うと、GMの25年のコストパフォーマンスを評価すべきだと思いますし、値段の点だけではなく、味わと言う点でも多くの人に受け入れられるバランスや飲みごたえは、もっと賞賛されてしかるべきだと思います。